Developer's Blog

【地デジ化応援特別企画】フェンリル開発スタッフが格安でアナログテレビを地デジ化した一部始終をレポートします

フェンリル社員の自宅地デジ化率 30%。

このままではフェンリルが情弱と呼ばれてしまうかもしれないということに危機感を覚えた、フェンリルで 3 番目に開発歴の長い私、RAPT こと山口が、あえて、この Developer’s Blog で開発と関係なさ過ぎる地デジ化記事をアップします。

地デジ化 X デーの 2011 年 7 月 24 日まであと 10 日余り。

地デジ対応テレビを買うためにアルバイトしても間に合わないかも。

大きなチューナー買うと邪魔かも。

ご安心ください。

低価格でお手持ちのアナログテレビでデジタル放送を視聴できます。

 

私がフェンリルに入社の際、東京から大阪に越してきた 5 年前のこと。

私が 5 年前にテレビを買うときから「地デジ化により、アナログテレビは使用できなくなります!」と某家電量販店の Y カメラ店頭で叫ばれていました。

しかし「どうせ完全移行の時期には格安チューナーが出てくるだろう」とタカをくくって型落ち版の Panasonic 製アナログテレビを買ったのでした。

 

あれから 5 年。フェンリル 6 年生になりました。

地デジ化 X デーも目前に迫った先月、私が思い出したように自宅のアナログテレビを地デジ化したときのお話です。

地デジ化において、ハマったこと、留意すべきことを、図を添えてメモしておきます。

お金がある人とか、既に地デジ対応済の方は不要かもしれませんが、複数のテレビを所有していて、リビングのテレビは対応済だけどベッドルームの小型テレビまでは・・・という方も参考になるかもしれません。

 

■手持ち機材の確認をしてみた
(1) アナログテレビ (Panasonic 20V 型液晶テレビ VIERA TH-20LA50)
入力端子は下記の通り。(赤白黄はアナログ端子)
TV-0:アナログ VHF/UHF 同軸
TV-1:赤白黄
TV-2:赤白黄
TV-3:D2 端子+赤白

(2) VHS ビデオデッキ → TV-1 へ接続

(3) DVD プレイヤー → TV-2 へ接続

(4) HDD&DVD レコーダー (TOSHOBA RD-XD71) → TV-3 へ接続
内部入力系統は下記の通り。
デジタル x 1 系統
デジタル→アナログ変換 x 1 系統 

 

■現状整理と要件確認をしてみた
まずは現状の構成で何とかならないか考えてみました。

取扱説明書を読みながら検討した結果、レコーダーの仕様上、下記 3 点の理由から現状維持は難しいことが分かりました。

(1) レコーダーのデジタル→アナログ変換機能は 1 系統のみ

(2) アナログ TV のデジタル入力(TV-3)は 1 系統のみで、これは既に HDD&DVD レコーダーからの入力に使用中

(3) 裏録 (TV を見ながら同時に別のチャンネルを録画) するには、デジタル→アナログ変換が 2 系統必要
 - 1 つはレコーダーからの入力で使用
 - 1 つはアンテナからの入力で使用

ということは、デジタル→アナログ変換を 1 系統持つチューナーがあれば事足りるはずです。これを、あまり使っていない VHS ビデオデッキと入れ替えて TV-1 へ接続することにします。

地デジ化接続計画の図

(図-1) 地デジ化接続計画

 

今回必要なデジタル→アナログ変換チューナーの要件は下記の通りです。
入力:同軸ケーブル(デジタル)
出力:アナログ端子 赤白黄 x 1 系統

相場がよくわからなかったので、インターネットで事前に価格帯を調べてました。
とりあえず「10,000 円以上は出したくない」「かといってあまり時間をかけたくないので、5,000 円以下なら即決」とします。

 

■物品調達
近所の M 電化に行ったら必要条件を満たす下記の製品がありました。

– MASPRO     DT630  \3,980
– DXアンテナ DIR910 \4,980

見た目とスペックは明らかに同一です。

近くにいた店員に
「この 2 つ、値段差は OEM だからだよね?」と確認すると、
「そうです。あえて言えばリモコンの色が違うくらいで」とのことでした。
DT630 はリモコンの表面色が黒、DIR910 は白、あとは全く一緒なのです。

だったら安い方の「MASPRO DT630」でおっけー、と即断しました。

※OEM: この場合は、DT630 も DIR910 も別ブランドではあるが同じモノであるという意味になります。

 

■地デジ化完了!
あとはさくっと接続。
チャンネルを合わせて、チューナー系統でもレコーダー経由でもデジタル放送が確認できました。

と、ここまではよかったものの、ここで問題が発生。
レコーダー経由で閲覧した放送が、縦横比の問題で縦はピッタリなのに左右が切れた状態になってしまいました。

テレビの方はシンプルなので特に設定がありません。
しかも、下手にいじるとチューナー経由の通常放映の縦横比がおかしくなります。

となれば、レコーダーの設定しかありません。

いろいろ設定を確認してみましたがおかしいところや、影響しそうな箇所は特に見当たりません。

それでもとりあえず色々いじってみたところ、下記の設定を変更することでうまくいきました。

「設定メニュー」→「操作・表示設定」→「TV画面形状」→「4:3LB」

元々は「4:3 ノーマル」だったのですが、元のままだと、画面がズームした状態になり左右が切れてしまう、ビスタサイズと言われるものになってしまいます。
「4:3LB」との違いがよくわからないものの、解決できたのでよかったです。

※後日調べたところ、LB はレターボックスと呼び、本編の上下に余白がある形態で、「16:9」の原画を「4:3」環境で放送する場合によく使用されるものらしいことが分かりました。

接続完成図

(図-2) 接続完成図

 

■デジタルテレビチューナー (MASPRO DT630) の所感
チューナー本体は 38(H)×141(W)×96(D) mm  と、A6 用紙にスッポリと収まってしまうサイズです。この小型ぶりは、テレビのサイドに置いてもそう邪魔にならないという優位点があります。

付属のリモコンでテレビの操作もできるので、テレビを見たい時はこのチューナーのリモコン一つで事足ります。

ただし、右上の赤い大きな電源ボタンはチューナー本体の電源ボタンであり、テレビの電源ボタンは左上の小さな青いボタンであることに注意が必要です。
基本的にはチューナーの電源は常に ON としテレビの電源のみ ON/OFF しようと思っているので、ちょっと残念ではあります。

チューナーのリモコン

(図-3) チューナーのリモコン

 

■最後に
ところで、今回は面倒だったので M 電化にて 3,980 円でチューナーを即決購入しましたが、探せばもっと安く手に入るかもしれません。

まだ地デジ化未対応のテレビがあり、とりあえず映ればよい、という方であれば参考にしてみてはいかがでしょうか。

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