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【節電】PC を掃除してハードウエア的に節電しよう

こんにちは。新しい PC を見るとまずは解体してみたくなる、ハードウエア好きのサーバ担当の家野(ヤノ)です。

8月に入りまさに夏本番!という感じですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年のバズワードは「節電」ということで、家電を始め節電対策の話題が豊富ですね。

Windows PC 関連も、節電対策として Microsoft 社がまとめているWindows PC 節電策などの情報ページもあります。

PC のこういった「節電」も大事ですが、意外と見落としがちなのが PC 本体内部のエアフロー(空気の流れ)。
ソフトウエア的に「節電」に取り組んでいても、エアフローが悪くファンが唸りを上げて全開、というのでは余計な電力を食ってしまいます。

そんなわけで、今回は「PC を掃除してハードウエア的に節電しよう」ということで
内部清掃によるエアフローの改善を中心にいくつかのステップに分けて節電のための熱対策についてご紹介したいと思います。

まず最初に、熱対策と節電についての関係は、簡単に言うとこんな感じです。
(一般的な空冷式の PC を例に出しています)

PC を使う

CPU やその他パーツに稼動負荷がかかり、発熱する

内部を冷やすためにファンが回る

そもそも夏場は外気温が高いのであまり冷えない

エアフローが悪いとファンが回転している割に冷えない

「何とか冷やそう」と、もっと頑張ってファンが回る

ファンをたくさん回すために稼動負荷が上がる

さらに電力消費が上がる

という悪循環になり、熱対策をしないことは節電的な観点から見ても
あまり望ましくありません。
(単純に、ファンが全力で回るとうるさい、というのもネックです)

それにファンが頑張って回って何とか冷えている内はまだ良いのですが
ファンが回っても冷えなくなり、本格的に内部温度が上がり続けると、
CPU やその他パーツがオーバーヒートで故障することがあります。
最悪の場合、内部の埃が発火して中から煙が・・・ということもあるそうです。
恐ろしいですね。

また、「アレニウスの法則」という法則がありまして、これはざっくり要約すると
「使用環境の温度が10℃下がると寿命が2倍になる」という法則です。
この観点から考えても「熱対策を取る= PC の寿命も長持ちさせる」ことに繋がり
熱対策はとても重要です。

■ 初級編

※用意するもの・・・掃除機

・外からファンを掃除する

「機械は苦手」「PC を開けるのは流石に不安」という方は、まずは開けずに済むところから始めましょう。
PC にはメッシュ状になっている部分があり、この内部にファンがあります。
基本的には前面や側面から吸気して、内部を通り後部に排気・排熱する、という構造になっています。
エアコンのフィルタなどと同じで、埃で目詰まりを起こすと冷却効率が悪くなりますので
ファンのところに詰まっている埃を、掃除機で軽く取ってあげましょう。
※余り強く吸い過ぎるとファンの故障に繋がることもありますのでご注意ください。

・PC の周りを風通しよくする

PC を設置する場所も少し見直してみましょう。
前述の吸気口や排気口を塞がないように、できれば埃の溜まりにくい風通しの良い場所に置いてみてください。

この2点だけでもエアフローは随分改善されます。
ファンを掃除するだけで PC の調子が良くなった、なんて話を聞くほどです。
技術的に難しいこともこれといったリスクも特に無いので、
お部屋の掃除と一緒に、時々でいいので PC のファンも掃除してあげてください。

■ 中級編 ~ 内部清掃をしてみよう

ここから先はやや中級者向けということで、PC 内部をお掃除してみましょう。

※メーカーによっては PC を開けるとメーカー保証の対象外になる場合があります。
メーカーの保証書をよくご確認のうえ、自己責任でお願いします。

※用意するもの・・・プラス/マイナスドライバー、掃除機、エアダスターなど
あると便利かも?・・・デジカメ、新聞紙など

・ステップ 1. 静電気を飛ばす

最初に何か鉄の部分に触るなどして身体の静電気を飛ばしておいてください。
PC は精密機械ですので静電気でのショート防止のために必須です。

・ステップ 2. 電源ケーブルを本体から外す

通電しながらの開放作業は故障の原因となる場合があるため、こちらも必須です。

・ステップ 3. PC を開けて内部清掃をする
PC を開けて、エアダスターで PC 内部の埃を払います。
埃が飛び散るので予め新聞紙を広げるなどしておくとお部屋が汚れません。
(私の場合は天気が良くて風の無い日にベランダでやることが多いです)

PC は基本的に後部のネジを外すことで側面カバーが外れる構造の物が多いです。
筐体ごとに微妙に構造や外し方が異なりますので、もし外し方がわからない場合は購入時の説明書などを参考にしてください。
側面ファンがある機種の場合、ケーブルが繋がっていますので側面カバーを外す際は力任せに引っ張らないようにご注意を。

また、全般的に言えることですが、ケーブル類を外す時に不安に思ったら、接続箇所をデジカメで写真に残しておきましょう。
後でそれを見ながら同じところに繋ぐことができて安心です。

・ステップ 4. 吸気/排気ファンの埃を払う

側面カバーを外したら、側面や後部の排気ファンが見えますので、埃をエアダスターで吹き払います。
この時、もしファンを固定しているネジが緩んでガタついているようでしたら、ネジを増し締めしましょう。
土台が安定するとファンも安定して回るので、冷却効率が上がります。回転時のビビリ音も無くなるので少し静かになるかもしれません。
電源ユニットにもファンが付いていますので、こちらの埃払いも忘れずに。

・ステップ 5. CPU クーラー/グラフィックボードの埃を払う

また、機種によっては CPU クーラーやグラフィックボードにもファンが付いています。
これらのファンも同様にエアダスターで埃を払いましょう。
機種によっては内部がかなり狭い場合があります。精密なパーツですのでくれぐれもエアダスターのノズルを直接ぶつけたりしないようにお気をつけて。

・ステップ 6. 筐体内部の埃を払う

吸気の時に吸い込まれた埃が埃玉になって内部に溜まっている場合があります。
これも放っておくと内部発火の原因になることがあるので、吹き払っておきましょう。

内部の埃を一通り吹き払ったら、側面カバーを外した時と逆の手順で取り付けます。
側面ファンのケーブルを外していた時はきちんと繋ぎ直すことも忘れずに。
これで内部清掃は終了です。慣れると簡単にできるようになります。

■ 上級編 ~ パーツを交換してみる

ここから先は上級編、というか自作機を作る方や工作の好きな方向けです。
※繰り返しになりますが、メーカー製品の場合は内部を開けたりパーツを交換するとメーカー保証の対象外となる場合があります。
作業前にメーカーの保証書をよくご確認のうえ、実行する場合は自己責任でお願いします。

・ファンを交換する

側面や前面の吸気ファン、後部の排気ファンを大口径の物や静音モデルなどに替えてみましょう。
ファンの土台のサイズ(幅・奥行き・高さ)に注意して、パーツショップで合う物を探します。
口径を上げることのメリットとして、一回転当たりの吸気量が多くなるため、一般的には回転数が下がる、というメリットがあります。
少ない回転数で同じくらい冷やせるため、冷却効率の上昇が見込めます。
また、回転数が下がることで静かになることが多いので、静音化も望めます。

以下は番外編、というかエアフローからは若干離れますが、熱対策としてはこんな方法もあります。というご紹介。

・CPU グリスを熱伝導率の良い物に替えてみる

CPU と CPU クーラーの間には、熱伝導の為のグリスを塗ってあったり
熱伝導シールが貼ってありますがこれらのグリスやシールも経年劣化をして熱伝導率が下がります。
(これらはペースト状のグリスを塗ったり熱伝導シールを貼ることで、CPU と CPU クーラーとの接触する表面積を増やし、グリスの材質そのものも熱伝導率の良い物を使うことで効率良く熱の交換をできるようにするためのものです)

そのため、本来は定期的にグリスを交換したり補充したりすることが望ましいのですが
CPU クーラーを取り外す作業は「事故」が多いので、よほど慣れた方以外にはお勧めできません。
(CPU に対し垂直に引き抜かないと、CPU の端子を歪めたり傷付けてしまい故障の原因となります)
メンテナンスをするつもりで壊してしまっては元も子もありませんので、今回は「こんな方法もあるんだ」程度のご紹介で。

以上、ざっとですが内部清掃をメインに熱対策の重要性についてご紹介しました。

今回は割愛しましたが、内部温度を計るツールなどもありますので、それらを使えば
「具体的に何度下がったか」などを確認することもできます。

また、今回夏場の熱対策が前提とは言うものの、冬場は冬場で静電気で埃玉が発火する危険性があるなど、節電や熱対策だけに限らず清掃はやはり重要です。

外から見て「軽く埃が溜まってるな」と思ったらさっと掃除機で外から吸い込んでやるだけでも随分違いますので、ぜひ PC も定期的に掃除してあげてくださいね。

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