Developer's Blog

多地域向けウェブサイトの構築について

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こんにちは。Web 担当の真谷(シンガイ)です。

11月末から Web ページの多地域化に着手し始めて数ヶ月が経ちます。多地域向けウェブサイトの構築の情報を集めながらサイト構築をしていたのですが、明確な根拠が無く書いてある情報が多く頭を悩ませながら作業をしていました。
しかし、今年の2月に Google ウェブマスター向け公式ブログに多地域向けウェブサイト構築の明確な指標が出ました。

明確な指標が出て非常に分かりやすくなったので、今回はその情報を纏めてみました。

地域ターゲティングの判断要素

以下の4つで Google でターゲッティングの判断をしているようです。

  • ccTLD(.jp は日本 .cn は中国など、国別コードのトップレベルドメイン)の使用
  • ウェブマスターツールを使った手動による地域ターゲティング
  • サーバーの位置(サーバーの IP アドレスにより判断)
  • その他の要素(ページに記載された住所や電話番号、使われている言語や通貨など)

海外においてあるサーバーで運用している日本の向けの Web サービスなども普通に日本をターゲットにしているので、個人的にサーバーの位置もちゃんとみて判断する事に驚きました。

地域ターゲティングで利用できる URL 構造

以下の4つのパターンがあり、それぞれ利点・欠点があります。

  • ccTLD の使用
  • gTLD(特定の地域に関連付けられてない.com .net .org などのトップレベルドメイン) を使用したサブドメイン
  • gTLD を使用したサブディレクトリ
  • URL パラメータ

一番ターゲッティングが明確になるのが①ですが、コストが最もかかる。コストがあまりかからないのが②、③ですが、それぞれターゲッティングが認識できない問題があったりします。
ちなみに④の URL パラメータですが、Google が非推奨と書いているので初めから選択肢に入れないのが無難ですね。

じゃあ一番良い多地域向けウェブサイトの準備とは

地域ターゲッティングの判断要素や URL 構造を考えると、コストを考えずに用意する場合は「ccTLD による URL 構造で、ターゲットの国毎にサーバーを配置し、ウェブマスターツールできちんと地域ターゲッティングの設定をする。」というところなんでしょうか。
しかしこれだけ用意すると単純に設置するコストやサーバーが全て分けられているので運用コストだったりがあるので色々と考え物ですね・・・。
ちなみに、フェンリルでは「gTLD を使用したサブディレクトリの URL 構造で、ウェブマスターツールで地域設定」をしています。

他地域向けのサイトを構築する際に参考になれば幸いです。

おまけ

冒頭に多地域向けウェブサイトの構築で「明確な根拠が無い情報」と書いたのですが、実は2009年にほぼ同じ内容を書いた記事がありました。
この記事を見かけた際は、何の根拠があるんだろうなぁ・・・と疑ってかかっていたのですが、この記事は正しかったようです。

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