Developer's Blog

クロスプラットフォーム開発最前線!Xamarin Evolve 2014現地リポート

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こんにちは。共同開発部 開発担当の伊藤です。

アメリカ・アトランタで開催されている Xamarin Evolve 2014 に来ています。Evolve は Xamarin 社が主催する大規模イベントで、昨年の開催から2回目となります。他社のイベントにすると、Apple の WWDC や Google の Google I/O と近い雰囲気でしょうか。

Evolve は 6 日月曜日から 5 日間にわたって開催されており、前 2 日がハンズオントレーニング、後の 3 日がカンファレンスとなり伊藤は今日のカンファレンスから参加します。

今回は、キーノートが行われた直後の現地から、最新情報をお届けします!

キーノートの様子

Keynote ではまず CEO の Nat Friedman 氏が登壇し、Xamarin の事例インタビューからはじまり、IBM との提携の話、Xamarin の開発者が昨年の倍以上、パートナーの数は 45 から 215 と大きく広がったという情報が共有されました。

電話が75年かけてたどり着いたユーザー数に、iPhone は 3 年、AngryBirds は 35 日で達したという話が興味深かったです。

その後、CTO の Miguel de Icaza 氏が登場して、以下の新機能が紹介されました。

Xamarin Profiler

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Xamarin 公式のプロファイラ。見た目は Instruments によく似ています。Windows にも Mac にも対応し、今まで各プラットフォームのプロファイラをだましだまし使っていた Xamarin 製アプリのパフォーマンスチューニングには必須のツールとなりそうです。

Xamarin Android Player

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Xamarin 謹製の Android エミュレーターです。通常の Google 提供のエミュレータはとても遅いので、高速に動作するエミュレータとして紹介されました。APK のドラッグアンドドロップインストールに対応するほか、OpenGL などのアクセラレーションもネイティブに動作するとのことです。

Sketches

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Xcode 6 で搭載された Playground のような、記述したコードをその場で実行しながらプログラムをくみ上げていくことのできるツールです。iOS / Android だけでなく、Mac をターゲットにしても使用されていました。

また、自動テストサービスである Xamarin Cloud については、インタラクティブシェルで 確認しながら C# でテストケースを記述できることがデモされた後、新機能として動画撮影が可能となったと紹介されました。

最後に、One more thing としてクラッシュログ解析サービス Xamarin Insights が公開され、クラッシュログ収集したり、リアルタイムでユーザーの様子を確認したりするところが紹介されました。

その他

昨日は Welcome Reception のパーティーがあり、カンファレンスからの参加者も参加する、一番最初に参加者全員が集まるだろうイベントになっていました。特におもしろかったのが、Darwin Lounge という部屋で、軌道をコントロールできるボールとか、操縦できる紙飛行機など、この blog でもご紹介している Bluetooth Low Energy を使ったおもちゃがたくさんありました。iBeacon の界隈では有名な Estimote もいっぱい置いてあり、3D プリンタまでそろっていました。

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Evolve はまだまだ続きます。今回は速報でざっくりとご紹介しましたが、様子は第2回 Japan Xamarin User Group Conference 西日本編でもご紹介する予定ですので、興味のある方は是非ご参加ください。

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