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ゴールデンウィークに読むべき技術書はどれ?!~社内ビブリオバトルで書評合戦してみた~

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こんにちは。Picky-Pics 担当の本岡です。

2016 年の 4 月も、あっと言う間に下旬に差し掛かって参りましたが、もう間もなくゴールデンウィークがやってきます。ゴールデンウィークにやることと言えば、もちろん技術書を読むことでキマリ!!という方も多いかと思います。この記事ではそんな皆さんのために、ゴールデンウィークで読む本を決めるためのお手伝いをさせて頂きたいと思います。お手伝いとは言っても、この記事では特定の本を紹介することは主目的ではなくて、本をオススメする、またはしてもらうためにはどのようにすれば良いのか?ということに着目しています。

もう 4 カ月ほど昔の話にはなりますが、2015 年の年末、冬休みを目前にした複数の技術者が「冬休み、どんな本を読もうかな…?」と悩んでいる様子を偶然見かけたため、そうだ、冬休みに読むべき本を紹介し合うイベントをフェンリル社内で開催しよう!と思い立ち、有志を募って実行に移しました。そのときの経験談を簡単に紹介したいと思います。この取り組みの情報が、皆さんの会社や仲間内での読書の活性化のお役に立つことができれば幸いです。

社内ビブリオバトル

本を他人に紹介する方法には様々な方法がありますが、ここでは「ビブリオバトル」と呼ばれるものを採用しました。その理由としては

  • ルールが整備されている
  • ある程度の人数で発表し合うことを前提としている
  • 書評合戦を楽しむための仕組みとして考えられている
  • 人気投票の基準が「どの本が一番読みたくなったか?」となっており、目の前の需要を満たし易い

といったものが挙げられます。ルールを簡単に説明すると、一人 5 分で本を紹介していき、参加者全員の投票により「チャンプ本」を決定するという形になっています。詳しくて正確なルールは 公式 をご覧頂きたいのですが、私たちの場合はイベントを開催するにあたって 50 分間程度しか確保できないなどといった都合などもあって、一人 3 分で本を紹介していく「ミニ・ビブリオバトル」の形式としました。ルール説明に 3 分間、一人 3 分間の発表に 3 分間のディスカッションと 1 分間の準備時間、最後の投票や表彰に 5 分間がかかるとして、50 分あれば 6 人まで発表できる計算になります。

良かったこと

上手く行くかどうか不安を抱きながら社内ビブリオバトルを開催した訳ですが、自慢できる素晴らしいことがいくつかありましたので、紹介しておきましょう。

「冬休みに読む本」を決めることができた

この社内ビブリオバトルのあと、紹介された本を実際に買って読んだという話を数多く耳にしました。これだけでも目的達成です!

普段勉強会で話さない人にとっても話し易い

勉強会で何かを発表するということは、それが LT (Lightning Talk) 形式であったとしても、敷居を高く感じてしまう人は居られます。そのような方の中には「どのテーマで話すか決められない」ことによって発表を控えてしまうこともあるようです。本を紹介するというところにターゲットを絞ると、テーマも決め易くなっているかもしれません。

ネタかぶりの回避

発表希望者には、発表希望を提出する際にに、書名も明示してもらうようにしました。これにより、同じ本を紹介する人が複数居るという事故を避けることができました。もちろん、イベントの趣旨によっては重複することを許容することもあるかもしれません。

改善したいこと

その一方で、すべてが想定通り進んだ訳ではありませんでした。今後改善していきたい点もいくつか紹介しておきましょう。

ルールを周知するための期間が短かった

ご紹介している事例においては特に問題にはならなかったのですが、参加者の構成によっては、ルールを周知する期間や本を選択するための期間を長めに取る必要があるかもしれません。

ディスカッションのテーマが不明確だった

これもそれほど大きな問題ではなかったのですが、ディスカッションの場において「こんな質問をすると良いよ」といったガイドラインを用意しておいた方が、より活発な議論につながっていくかな、と思いました。議論慣れしている組織ではこのような配慮は無くても大丈夫でしょうけれども。色々試していってみたいものです。

既に読んだ人が沢山いそうな場合への配慮

せっかく紹介した本も、聴衆の大半が読んだことがあるようでは、会の趣旨によっては適切でないことがあるかもしれません。「冬休みに読む本」「ゴールデンウィークに読む本」といったテーマで開催している場合は特にそうです。逆に、みんなが読んだことがある本を紹介することで得られる知見もあるでしょうから、一概に否定することもできません。発表予定者に本を選択してもらうにあたっては、ベストセラーを紹介することについてどのように考えているのか、予めメッセージを出しておくのも一つの手でしょう。もちろん、完全に発表者にお任せする選択肢もあり得ます。

参考:実際に紹介された本

2015年12月に開催した回では、実際には以下の書籍の紹介がなされました。


アカマイ 知られざるインターネットの巨人<アカマイ> (角川EPUB選書)


融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論


暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス


ガベージコレクションのアルゴリズムと実装


アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~

具体的にどのような紹介が為されたのかという話は差し控えさせて頂きますが、いずれも「読みたい!」と思わせてくれる紹介でした!

さいごに

この記事を参考にして、皆さんの会社や仲間内での読書の活性化のお役に立つことができれば幸いです。ゴールデンウィークに良い本を読むことができるよう、試してみてください!

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