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「可視化」「見える化」を区別していますか?

visualization

こんにちは、エンジニア/スクラムマスターの中村です。

前回は「トラックナンバー」についてお話しました。

今回は「見える化」のお話です。

「見える化」と言うけれど・・・

皆さん「みんなのタスクを見える化しよう」という声を聞いたことがありませんか?

その声の後、しばらくしてタスクをホワイトボードや付箋に書き出して見えるようにはなります。しかし、チームの状態やプロジェクトの状況はあまり変わらないこともあります。

何度かこのような話を見たり、聞いたりしていますが、「見える化」の一歩手前で止まっているような印象を受けることが多くあります。その一歩手前をこのエントリでは(「見える化とは区別する意味で)「可視化」と呼びます。

「可視化」と「見える化」の違い

「可視化」と「見える化」。共に情報や事象を関係者に「見えるようにする」点では同じですが、私は「可視化」は「見えている”だけ”」の状態と考えています。

一方、「見える化」は「可視化」に加えて【フィードバックができる】こと、【アクションができる】ことが含まれていると考えています。

【フィードバックができる】とは、「こうしたらもっと良くなるよ」といったアドバイス、「こういう風にして欲しい」といった(より良くする)リクエストを関係者間でやり取りして、話し合えることです。

このような状態になるには、場作りを含めた雰囲気、手軽にコメントを付けることができるツール、プロセス(めんどくさかったから気軽にフィードバックできませんよね?)、アドバイスを受け入れる気持ちや姿勢が大切になってきます。

いくらタスクが見える状態になっていても、関係者が自分のことしか考えておらず無関心だったり、対立関係にあったり、それらの情報が理解できなければ、フィードバックを得ることはできません。

【アクションができる】とは見えている情報やフィードバックをそのままにせず、タスクを完了させたり、課題を解決するために実際に行動を起こすことができる状態です。

言い出しっぺが損をしない関係や「(自分以外の)誰かが片付けるだろう」という意識ではなく自分事としてとらえる姿勢が必要になってきます。

冒頭のシーンをもう一度

冒頭のシーンのように、上手く行っていないチームやプロジェクトに、これらの違いを分かっていないちょっと偉い人がテコ入れのためにやって来て「まずは『見える化』しろ」ということがありました。

その時にこの「可視化」と「見える化」の違いを意識していないと「よし、これで『見える化』ができた。大丈夫だ」と自己満足で終わってしまいます。

今まで見えていなかったことが見えるようになったのは、最初の一歩で良いのですが、「可視化」されたことへのフィードバックがなく、(好転するための)アクションがない状況だと、チームはやる仕事(=可視化するためのタスク)が増えたにも関わらず、(自分達の状況は)改善しないことになり、モチベーションが下がり、バラバラになってしまいます。

そのため「見える化」を目指す場合、「見えるようにする」のはもちろんのこと【フィードバックができ、アクションすることができる】までを意識するのが大事だと考えています。

「見える化」を計測する

「見える化」を進めていくと、一工夫して定量的に計測できることもでてきます。

定量的に計測できれば、目標とする状態との差が分かり、アクションの選択をしやすくなります。計測できるということは、そのアクションの効果も把握しやすくなります(もちろん「目標とする状態」が本当の目標かは考える必要があります)。

定量的な計測にはデメリットもあります。計測すること自体が目的になってしまう、コストがかかりすぎる、直感など感覚を排除してしまう、数字が一人歩きしてしまう・・・などです。

しかし、「なんとなく」よりも計測した情報があれば、より「見える化」の効果を引き出すことができる大きな武器ですので、バランスを取りながら使っていけば良いと考えています。

最後に

私自身、こういう「見える化」を何度かやってきた中で、うまく行った時はこの【フィードバックができ、アクションすることができる】状態に(意識して、もしくは自然に)なっていたように思います。一方、「何かしっくり行かない」という時は「可視化」で止まっていたと感じます。

一気に全てを「見える化」して計測することは難しいかもしれません(し、コストに見合わないこともあります)が、すぐに「見えるようにできる」事象はそれぞれあると思います。

まずはそれらを「見える化」してみると何かチームの状況を良くする、プロジェクトを好転するきっかけが見つかるかもしれません。

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