こんにちは、エンジニア/スクラムマスターの中村です。
みなさん、「朝会」をやっていますか?
“ちょうかい”ではなく”あさかい”と読みます。
アジャイル開発では、デイリー・スクラムやスタンドアップ・ミーティングと呼ばれることもあります。
今日は私がこれまでの朝会で工夫した点などをお話します。
朝会の特徴
工夫の前にそもそもの”朝会”の特徴です。
“朝会”の特徴として以下が挙げられます。
1:朝行う
2:15分以内
3:チーム全員が参加し、発言する
4:昨日やったことの確認、今日やること、困っていることを簡潔に話す
5:立ったまま行う
※参考:プロジェクトファシリテーション実践編:朝会ガイド(リンク先はPDFです)
続いて、私がこれまでの朝会で工夫した点などです。
進行役持ち回り
最初は(習慣化するために)進行役を固定していましたが、慣れてきたあたりから進行役を持ち回りにしました。
若手メンバーに「ミーティングの場を作って進める」ことを経験してもらう狙いがありました。
また、リーダーが進行役をすると「メンバーがリーダーに報告する」雰囲気になりがちです。
そのためメンバー同士が(タスクボードなどを見ながら)情報共有する雰囲気を作る狙いもありました。
退社時間の宣言
朝会で「今日は19時に帰ります!」と宣言します。
(他のメンバーから見て)「今日やること」が多いのに「定時で帰ります」と宣言すると、タスクが漏れているのでは? or タスクの内容を勘違いしているのでは?と気づくことができます。
そしてその宣言が良い意味のプレッシャーとなり、いつも以上に集中できます。
「あれ?○○さん、19時過ぎたよ、帰らないの?(笑)」とメンバー同士で声をかけあうシーンもありました。
さらに(自発的な)スケジュールやタスクの調整を促すことができます。
「19時に帰る」と宣言したメンバーに仕様の相談やレビューをお願いしたいなら・・・
「(18時半ではなく)15時にお願いする必要がある。ということは、あのタスクの順序を変えて・・・」
・・・という発想になります。
夕会
別のチームでは(朝会以外に)夕会をやっていました。
朝会との違いは実施が朝ではなく、(定時少し前の)夕方という点です。
予定通り行っていない/ハマっているタスクなどの心配事を夕会で共有することで、退社後から(翌日の)朝会まであれこれ気になることが少なくなります。
特に週末などは効果が高いです。
また、もう頑張ったりしてクリアできそうタスクならば、夕会後、ペアプログラミングなどで終わらせて、スッキリとその日を終えることができます。
さらに「本当に今日そのタスクを完了する必要があるのか?」「ペアですることで早くできないか?」など工夫を促し、結果的に残業も少なくできます。
最後に
(タスクボードなどの)「見える化」した情報があればより効果的な”朝会”となります。
“朝会”は(それほどの)準備もなく、明日からでもすぐに始めることができるプラクティスです。
情報共有がうまくできないなど悩んでいるチーム、もっとタスクを効率化したいと悩んでいるチームの方はまずは試してみてはいかがでしょうか?