Windows グループの大倉です。
突然ですが SuperDrag Extension をご存じですか?
SuperDrag Extension (スーパードラッグ・エクステンション)
… 略して SDE (エス・ディー・イー) と愛用者からはそう呼ばれています。
困っているユーザーの方に “それ SDE なら簡単に解決できます。” と書くと “SDE?なんですかそれ?? (Yahoo! Pipes?)” とよく言われます。まだまだ認知度が低いという残念な状態から抜け出すために、私ですらすっかり忘れていた微妙に便利な機能紹介も交えながら解説させていただきます。
上級者向けのカスタマイズなど、マニアックな部分は全て最後に紹介する Sleipnir Wiki のページに丸投げさせていただきました。申し訳ございません。
まだ Sleipnir 3 for Windows を導入されていない方、バージョンが最新でない方は
SuperDrag Extension 搭載の Web ブラウザ Sleipnir 3 for Windows をダウンロード
SDE とは
SuperDrag Extension はブラウザ上のリンク、 画像や範囲選択した文字列を4方向のドラッグ&ドロップに加え、ポップアップ表示される補助メニューやキーボードの併用、Drag And Spin というセンターボタンのホイール操作を加えることによりドラッグ & ドロップに多くの機能を追加することができる Sleipnir 3 用のエクステンションです。
つまり SDE でサポートされる多くの機能はマウスの左ボタンと手首のスナップだけで実行できるわけです。もちろん WebKit と Trident の両方のレンダリングエンジンに対応します。
SDE の基本操作
範囲選択した文字列やリンク、画像をドラッグした後、 ドロップする方向(上・下・左・右)に対して、それぞれ実行する機能を割り当てることが可能です。 (初期状態は上下左右すべてウェブ検索です)
■ポイント1
ドラッグ操作中は補助メニューが使用可能になり、 該当箇所にドロップするだけで指定した機能を実行することも可能です。
■ポイント2
デフォルトは Sleipnir 3 で新規タブが作成されてアクティブなタブが検索結果ページに移動しますが、Shift(新規タブの反転動作)、Ctrl(バックグラウンドタブの反転動作)、Alt(SuperView の反転動作)キーの併用や、Drag And Spin でタブの動作を切り替えることが可能です。新規タブが作成される設定の場合 Shift キーで “アクティブなタブに上書き” Ctrl キーで “新規タブをバックグラウンドで開く” 動作になります。同一タブに上書きされる設定の場合は Shift+Ctrl キー で “新規タブをバックグラウンドで開く” です。 (ユーザーの方からの指摘により説明を修正&補足させていただきました)
■ポイント3
ドラッグ操作中に補助メニューを一時的に消したいときや表示させたいときは Home キーを押してください。
※ “ポイント” で説明した機能は SDE の設定からも細かくカスタマイズできます。
ドラッグ操作を取り消したいとき
ドラッグ操作を取り消したいときには補助パネルの最下部にマウスカーソルを移動して左ボタンを放してください。
■ポイント
一般的な Windows のドラッグ状態を解除する方法として “左ボタンを押した状態での右ボタンクリック” や ESCキーによる取り消しも可能です。
リンクや範囲選択した文字列の検索結果を別のウィンドウで開きたい
範囲選択した文字列やリンク、画像をAlt キーを押しながらドロップしたときにSuperView という小型のポップアップウィンドウで開くことが可能です。
■ポイント1
デフォルトは Alt キーの併用が必要ですが SDE の設定で変更可能です。
■ポイント2
SuperView に表示されているページのリンクをクリックするときに Shift(新規タブ)、Shift+Ctrl(新規のバックグラウンドタブ)キーを併用すると Sleipnir 3 のタブで開くことができます。
個人的には範囲選択した文字列の検索結果を SuperView で開き、SuperView 上のリンクを Shift キー併用で Sleipnir 3 のタブで開いていく… この使い方がしたくて SuperView が誕生したと言っても良いくらいです。イチ押しの機能ですのでお試しください。
SuperView のタイトルバーをセンターボタンクリックするとメニューが表示されます。
■ポイント
タイトルバーをダブルクリックすると開いていたページは Sleipnir の新規タブとして開き直してから SuperView を閉じます。
現在開いているページを別のウィンドウで開きたい
アドレスバーの左端のアイコンやタブを Alt キーを押しながら Sleipnir 3 のビュー内にドラック&ドロップするときに SuperView で開くことができます。
■ポイント
デフォルトは Alt キーの併用が必要ですが SDE の設定の “外部からのドロップ” で変更可能です。
テキストエディタなどで範囲選択した文字列を使って検索したい
テキストエディタなどで範囲選択した文字列を Sleipnir 3 にドロップしてください。 文字列の検索結果画面にページが移動します。
■ポイント
デフォルトは Sleipnir 3 のアクティブなタブが検索結果ページに移動しますが、Shift(新規タブ)、Shift+Ctrl(新規のバックグラウンドタブ)、Alt(SuperView)キーの併用でタブの動作を切り替えることが可能です。
※ “ポイント” で説明した機能は SDE の設定からも細かくカスタマイズできます。
デスクトップのインターネットショートカットやメーラーのリンクから開きたい
インターネットショートカットやメーラーのリンクを Sleipnir 3 にドロップしてください。 リンクページに移動することができます。
■ポイント
デフォルトは Sleipnir 3 のアクティブなタブが新しいリンクのページに移動しますが、Shift(新規タブ)、Shift+Ctrl(新規のバックグラウンドタブ)、Alt(SuperView)キーの併用でタブの動作を切り替えることが可能です。
※ “ポイント” で説明した機能は SDE の設定からも細かくカスタマイズできます。
SDE の設定
SDE は Sleipnir 3 用のエクステンションなので設定は カスタマイズ|エクステンションにあります。
SDE で 範囲選択した文字列やリンクなどを開く方法はデフォルトで登録されている項目をご覧いただければほぼ全て表現されています。
Drag And Spin とは
ドラッグ中にマウスのセンターボタンを前後に回転させることにより Shift(新規タブ)、Ctrl(バックグラウンドタブ)、Alt(SuperView)キーを併用した場合と同じ動作をマウスのみで実行する機能です。 SDE の設定で前後の回転に割り当てる機能を変更することが可能です。
ドラッグ時に Hold And Go が実行されてしまう
SDE の設定で Hold And Go の発動時間の微調整が可能です。Hold And Go を無効にしたいときは カスタマイズ|マウス|マウス|Hold And Go を使用する のチェックを外してください。
その他の資料
もっと詳しく SDE について知りたい方は Sleipnir 2 用の解説になりますが、以下で詳しく解説されています。(ユーザーの皆様によって編集された Wiki です)
最後に
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