Developer's Blog

de:code 2016 に参加してきて Xamarin のアツさを再認識しました #decode16

decode2016

こんにちは。アプリケーション共同開発部 開発担当の伊藤です。

先日 5月24日(火)、25日(水)に開催された de:code 2016 に参加してきました。

de:code は日本マイクロソフトが年次で開催しているカンファレンスで、今回が 3 回目となりました。今回の de:code は大きな変革の成果が現れてきている最近の Microsoft を知ることができる、良いイベントとなっていました。

Conversation as a Platform – アプリケーションの壁を取り払う

キーノートで特に印象に残ったのは会話認識やチャットボットがどのように役に立つのかということが説明されていたことです。例えば、ピザの注文をしようとすると、アプリなりウェブサイトなりを決め打ちで開いて、どれかをタップして選んで…ということが必要になります。これは「アプリケーションの壁」であり、これを会話認識によって取り除いていく、そのために必要なものを Cortana やりんな、Cognitive Services で開発し、揃えていこうとしているようでした。

正直、LINE や Facebook Messenger でボットがすごく注目されていたのを「今更?」みたいな目で見ていた面があったのですが、今回キーノートを見ていて注目されている理由がよくわかった気がします。TNG 以降のスタートレックのような、コンピューターに呼びかけて会話でタスクをどんどんこなしていける世の中はそう遠くなさそうだと感じました。

オープン / API

今回の de:code は、これまでMicrosoft のイベントでは見たことがないような方々がスピーカーが登壇したり、スポンサー参加していたのが印象的でした。スピーカーでは Ruby のまつもとゆきひろさんや Jenkins の川口耕介さんのほか、海外からのスピーカーも多く登壇されていました。

スポンサーの展示会スペースである EXPO では、Azure 関連でネットワーク事業者の企業が出展していたりもしていました。個人的には RedHat ブースで RedHat かぶらせてもらったのがうれしかったです。

Xamarin 大注目

フェンリルでは長く Xamarin に注目して使ってきていますが、今回の de:code は Xamarin の買収後少し経った時期と言うこともあり、多くのセッションで取り上げられていました。キーノートでもブリヂストン社のタイヤ検査アプリのデモが取り上げられたほか、Xamarin をメインで取り上げた 3 セッションはいずれも超満員で、2日目朝からの「これから始めるXamarin 〜環境構築から iOS/Android/UWP アプリのビルドまで〜」というセッションは立ち見が出るほどでしたし、ランチセッションも列が長すぎて僕は並ぶのを諦めたほどでした。

また、「Xamarin Deep Dive – Xamarin.Forms の可能性」のセッションでは、Xamarin.Forms もまだ怪しい面もあるにしろ、いよいよ実用的な段階になってきていると感じました。

また、「Mobile DevOps – モダンなモバイルアプリ開発から障害対応まで」というセッションでは、Visual Studio Team Services のビルド機能が紹介されていました。このサービスもすでに Xamarin に対応していて、ビルド・自動テストだけでなく HockeyApp によるベータ配信までを同じサービスの中で自然にできるようになっていました。

これ以外のセッションでも、UWP と全く同列にXamarinが「当然のようにある」形で紹介されており、C#/.NET エンジニアにとっては良い時代になったと思いました。

最後に

Microsoft がオープンソースに舵を切ってしばらく経ち、その成果がいよいよ現れてきたタイミングで、ただ新しい技術が紹介されているだけでなく、それを使ってもたらされる新しい世界を感じることができ、いまはそこへ向かっていく時代への転換点であということを認識させられるイベントでした。

また、多くのセッションで Xamarin に関連する話題が出るなど、Xamarin のアツさを再認識できるイベントでもありました。フェンリルは Xamarin で長く開発していることもあり、よく Xamarin での開発をご相談いただいていますが、無償化に合わせて最近はそのペースが更に上がってきています。Universal Windows Platform アプリに対するご相談も最近は増えてきており、iOS/Android のアプリ開発は経験が浅くても Xamarin で開発をしたい C# に強いエンジニアを求めています。興味のある方はぜひ 採用情報 をご覧ください。

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