前回は Python から Xcode を操作してみました。今回は作成した Python スクリプトを Emacs 経由で実行してみたいと思います。
前回の Xcode で「指定したファイルを開く」スクリプトをパスの通った所においておきます。スクリプトが正常に実行できる事を確認したら、Emacs の設定ファイルに以下のコード付け足しましょう。
;; 作成したPythonスクリプトをelispでラップする (defun open-in-xcode () (interactive) (setq filename (buffer-file-name (current-buffer))) (setq offset (format "%d" (point))) (call-process "open_in_xcode.py" nil t nil filename offset)) ;; 作成した関数にキーの割当 (global-set-key "C-cx" 'open-in-xcode)
これで現在開いているファイルの開いている箇所を、Xcode で開く事が出来るようになり、Emacs で開発しながら、デバッグの為にブレークポイントを張るというような作業が少し楽になります。
同様に開いているプロジェクトのデバッグを開始する設定は以下になります。こちらは非常にシンプルですね。ビルドの設定は同様ですので省略します。
;; シミュレータ起動スクリプトをelispでラップ (defun xcode-debug () (interactive) (call-process "xcode_debug.py" nil t nil)) ;; キーの割当 (global-set-key "C-cr" 'xcode-debug)
Python(AppleScript)を Emacs と連携する事で日常の作業を少しずつ改善していけます。IDE 組に負けずに張り切ってコードを書いていきたいなと思います。