こんにちは。開発担当の金内です。
WWDC 2013 で発表された iOS 7、全面的に新しくなった UI デザインを中心に話題になってますね。
iOS デベロッパプログラム(有料)に登録している開発者には各種ドキュメントや iOS 7 のベータ版が提供されていますが、普通のユーザーの方はデベロッパプログラムに登録しませんよね。「それでも iOS 7 のをことをもっと知りたい!」という方のために、あまり広くは知られていない iOS 7 についての Apple 公式情報を紹介します。OS X Mavericks についての情報もあります。
iOS / OS X Mavericks の開発者向け紹介
iOS 7 や Mavericks については、ユーザー向けの機能紹介ページがあって、そちらはすでにみなさんご覧になったかと思います。
それぞれの新 OS には開発者向けの紹介ページも一般公開されています。ユーザー向けのページとは違った視点で書いてあるので、違った発見もあるはず。まだご覧になっていない方はぜひどうぞ。
Xcode 5
基調講演では特に触れられませんでしたが、iOS / Mac アプリの統合開発環境 Xcode のメジャーアップデートとなる Xcode 5 も公式に発表されていて、開発者にプレビュー版が提供されています。
どんなところが新しくなるのかは開発者向けのページが公開されているのでご覧ください。
スクリーンショットから、UI がいくらかスッキリしていることがわかると思います。他にも「Bots for Continuous Integration」「Test Navigator」といったキーワードが目を引きますね。
WWDC のセッション一覧
今年の WWDC の特徴のひとつは、開催されたたくさんのセッションのビデオやスライド資料が、開催期間中に開発者向けにウェブサイトからどんどん提供されていったことです。このビデオ、4年ほど前までは5万円くらいで販売されていました。その後、開催後しばらくしたら開発者に無償提供されるようになり、開催後には「セッションのビデオまだー?」という声が開発者の間から起こっていました。
それが今年はどうでしょう。開催期間中から、毎日セッションのビデオが出てくる出てくる。開発者は「ビデオまだー?」と言う間もなく、次々提供されるビデオを消化しきれず、あっぷあっぷ状態になったというわけです。
で、何が言いたいかと言うと、このセッション一覧は誰でも見ることができるということです。どんなセッションをやっているかは、iOS 7 / Mavericks にどんな特徴が盛り込まれているのか、また、Apple が何に取り組んでいてどこへ向かっているのかを知るために重要な手がかりになります。
たとえば、一覧の中には「Introducing AppleScript Libraries」というセッションがあって、何やら AppleScript 方面で動きがあることがわかりますね。他にも「UIKit Dynamics」や「Text Kit」「Sprite Kit」など、これまで耳にしなかったキーワードが見えます。簡単なセッションの説明も見れるようになっているので、いろいろ想像をふくらませることもできますね。
セッションの一覧は、Apple 公式の iPhone アプリ「WWDC」からもブラウズできるので、こちらも試してみてください。
水面下での着実な進化
世界中の人が目にする基調講演では、比較的目立つ機能的な特徴が紹介されていますが、開発者向けの情報からは、水面下で進んでいる OS としての着実な進化や、今後に向けた布石のようなものが垣間見れます。
また、将来登場するデバイス向けの機能は開発者にも伏せられていることがあるので、新デバイスの登場時には開発者もあっと驚かされるかもしれません。新デザイン対応もかなり大変なのに、さらに対応しなきゃいけないことが増えたら…とドキドキしながら、秋の正式リリースを待つことにします。