Developer's Blog

空中タッチから人を追う映像まで!測域センサ活用術

Fenrir Advent Calendar 2016

こんにちは。R&D 部の松元です。

フェンリルでは最近、スマートフォンアプリだけでなく、人の動きに応じてコンテンツが変化するインスタレーションの作成にも取り組んでおります。そのような人の動きと連動するコンテンツの開発には、カメラやセンサなど、様々なデバイスを利用しています。

Fenrir Advent Calendar 2016 の 15 日目の今日は、その開発の中でグッときた、測域センサについてご紹介したいと思います。

測域センサとは

測域センサは、範囲内にある物体までの距離を測定するものです。開発には、北陽電機さんの測域センサを使用しました。


この測域センサは赤外線を利用することで、距離を測定します。Kinect など、赤外線を利用して距離を計測するカメラは多くありますが、このセンサのすごいところはその計測範囲。半径 10m もの範囲をスキャンすることができます(さらに広範囲をスキャンできるものもあるようです)。

センサからは、この方向にはこれだけの距離に物体がある!といった角度と距離のデータが送られてきます。

幅広い活用シーンにグッときた

この測域センサは、設置位置やデータの処理方法を工夫することで、様々な仕掛けを作り出すことができます。フェンリルで実際に開発した事例をいくつかご紹介したいと思います。

人の動きに反応する映像

人の立ち位置や移動に合わせて変化する映像を作成しました。足元付近に測域センサを設置することで、人の足を検出し、その人がどのように移動しているかを調べることができます。それによって、映像内のコンテンツに人を追いかけさせたり、あるいは人から逃げるように移動させたりと、インタラクティブな映像を作り出すことができました

大型ディスプレイをタッチパネル化

タッチ機能の無い通常のディスプレイに、タッチ機能をつけることもできます。ディスプレイ前面を測域センサでスキャンし、画面に触れた指や手の位置を検出することで、タッチパネルとして利用できるようになります。1台のセンサで数台のディスプレイをカバーすることができ、タッチディスプレイを同じ数だけ用意するよりも低コストで実現できます。

ディスプレイだけでなく、プロジェクターで映像を投影した壁や床にもタッチ機能をつけることができます。霧や水など、それ自身に機能をつけられないものにも利用できそうです。

その場に存在しないものに触れる

測域センサは光を利用しているので、空中をタッチすることもできます。これを利用した立体映像のコンテンツも作成しました。立体映像を表示し、人にそれを触ってもらいます。すると、触った感触がないのに、映像は触られたかのような反応をします。まるでその場に物体が存在しているかのような、不思議な感覚を作り出すことができました。

他には自律ロボットの目として、周囲の状況をスキャンするために使われることも多いようです。VR や AR とも相性が良さそうであり、今後も利用シーンが広がっていきそうです。

展示会ブースでも使用

先日開催された「モバイル活用展 秋」に出展した、フェンリルのブースにもこの仕組みを使用しました。フェンリルで共同開発したアプリのアイコンが、壁一面の大型スクリーンに並んでおり、来場者の動きに合わせて動きます。スクリーンの前を歩くとその動きに合わせてアイコンが波打ち、立ち止まるとアプリのスクリーンショットへと変化します。

詳しくはフェンリルデザインのウェブサイトで公開中です。ぜひご覧ください。

 

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