こんにちは!UI デザイン担当の松野です。
Sleipnir for Mac では、Mac らしい美しさを指向してデザインしているんですが、操作結果を伝える動きも美しさのために欠くことはできません。
そういえば、OS X 自体も登場初期から様々なアニメーションを取り入れて、楽しいだけでなく触った感触がしっかり伝わるような操作感に溢れています。OS X で色んなところをシフト+クリックすれば、そんなつくり手のこだわりが垣間見えます。古参の Mac ユーザーにはもはやおなじみの隠し機能ですね。アニメーションを思いっきりスローにして、じっくり見ることができます。
この「シフトでゆっくり」は Mac OS X 登場初期からあったのですが、Lion でも健在です。Lion の新機能をシフト+クリックしながら見て回ってみましょう。ちなみに静止画ではこのゆっくり感はまったく伝わらないんですが、動画はありません。想像するか、実際にお試しください。
まずは基本的なものを見てみましょう
Dock にしまう(ジニーエフェクト)
シフト+クリックといえばこれです。普段はすいっと入りますが、やたらと粘り気を感じさせる動きになります。
エクスポゼ
ウインドウがのろのろと整列します。重力を感じるゆっくりさです。酔いそうです。
では Lion の新機能です
Mission Control
デスクトップに置いた書類がフェードアウトする様に見とれるのが正しい楽しみ方。横スワイプやここでのエクスポゼもどうぞ。
Launchpad でアプリを開く
気付きにくいですが、開いてすぐさまもう一度 Launchpad を呼び出すと、開くときの拡大エフェクトがまだ終わっていません。隠れたあともアニメーションし続けています。
Launchpad でフォルダや並べ替え
シフトを押したままドラッグすると面白いです。普段は整然と並んでいるアイコンが、このときだけはわらわらしています。
iCal のページめくり
iOS 的なページカールです。裏が透けているのもばっちり確認できます。
アドレスブックのページめくり
こちらは最初、結構まっすぐに折れているのかと思ったら、ちゃんと端はカールしていました。細かい!
リストの三角からフォルダを展開
Lion では細かいアニメーションも色々と追加されています。リストの展開では、どこでテキストがマスクされているかをじっくり観察できます。夏休みの宿題の追い込みにあたるこの時期、自由研究に最適です。
Dashboard
厳密には Lion ではないですが。凝った動きをする割に、実はあまり知られていない気がします。ウィジェットを閉じたり、一覧を呼び出しましょう。
これらのイースターエッグ、スローでも見劣りしない滑らかな動きによっぽど自信があるということでしょうか。それとも動作チェック用?まぁなんにせよ、美しくて使い勝手にも貢献する素晴らしいフィードバックの数々です。
さて、この記事を準備していると、Sleipnir Mobile for iPhone / iPad や Sleipnir for Mac などなどのアプリで様々なアニメーションを実装してきた開発担当の宮本が何やら教えてくれました。何でも Apple のサンプルコードには、このシフト+クリックでアニメーションをスローにする実装がちゃんと入っているそうです。
Apple も推奨する基本動作なんですね
Sleipnir for Mac は今のところ「シフトでゆっくり」には対応していませんが、今も次のリリースに向けて使えるブラウザにするための機能をどんどん追加しています。非常に近い未来にお披露目できるのではないでしょうか。そういえば、何やらカウントダウンもしているようですが…。
それでは、次のリリースをお楽しみに。