Developer's Blog

続・ちょっと待った! Visual Studio 2010 をオトクに入手するワザを公開します!

こんにちは! フェンリル社内で Microsoft のライセンスに一番詳しい(かもしれない) RAPT こと山口です。
前回の内容から引き続き、Visual Studio 2010 を入手検討中の個人開発者や中小規模の開発者グループの方々へさらなる朗報です!
今回は若干資格要件がありますが、一層オトクに入手するワザを公開しちゃいます!

・・・というか、無償で上位エディションを使えちゃうんでよすねぇ。
オトク以前の問題ですね。。。

■ ベンチャー企業 / 個人事業主 / 起業家向けの “BizSpark
BizSpark – マイクロソフト イノベーション センター
http://www.microsoft.com/ja-jp/mic/bizspark/default.aspx

● 使えるモノ
– Visual Studio 2010 Ultimate with MSDN Subscription
– Windows Azure Platform
– 2 インシデントのプログラムおよび製品の技術サポート

● 参加要件
– 現在の事業または計画している事業の核をなすソフトウェア ベースの製品およびサービスの開発を積極的に推進している
– 非上場
– 事業を始めてから 3 年未満の会社、法人化を目指している個人事業主/起業家
– 年間売上が 1 億 2,000 万円 未満
– 事業概要、もしくは事業予定内容が記載された Web サイト (オリジナル ドメイン) を所有し、契約期間中は Web サイト、および、メンバーサイトのプロファイル情報を最新の状態に維持すること

● 期間
最大 3 年間 (2 年目、3 年目は更新手続きをするだけで、継続して利用できます)

● 費用
無償

● オススメのポイント
「法人化を目指している個人事業主」とありますが 3 年後に必ず法人化しないといけないというわけではないです。そのため、一般の開発者でも、個人ドメインのサイト内に事業概要(予定内容)を記載すれば申請できるわけです。
個人開発者には比較的低い敷居だと思います。

前回の MSDN Essentials Subscription (一年限定版) と異なり、今回は完全な MSDN Subscription なので、期間中にダウンロードした製品は、期限が経過しても永続的使用権が残ります
また、更新サブスクリプションを購入することで引き続き同一条件で使い続けることもできます。

■ 小規模な Web 開発者 / 社向けの “WebsiteSpark
Web開発/Web制作会社のビジネスを支援するマイクロソフトの施 : WebsiteSpark
http://www.microsoft.com/japan/web/websitespark/

● 使えるモノ
[開発ツール]
– Visual Studio 2010 Professional : 3 ユーザーライセンス
– Expression Studio 4 : 1 ライセンス
– Expression Web 4 : 2 ライセンス

[検証、デモ用サーバー ソフトウェア]
– Windows Web Server 2008 : 3 ライセンス
– SQL Server 2008 Web Edition : 3 ライセンス

[サポート]
– WebsiteSpark に含まれる製品に関する技術サポート : 2 インシデント (加入期間中。最大 3 年)
– 各種技術情報およびトレーニングを随時

● 参加要件
– Web 制作・構築ビジネスを主業務として行っている企業であること (個人事業主含む)
– 従業員数が 25 名以下であること
– Windows プラットフォームを用いた新しいドメインの Web サイトの開発を積極的に推進すること

● 期間
最大 3 年間 (1 年ごとに上記の要件を満たしているかどうかを WebsiteSpark の管理画面上から報告の必要あり)

● 費用
無償

● オススメのポイント
BizSpark に比べて、使えるエディションのランクは下がりますが、複数のライセンスが付与されるので、複数の開発者がいる場合に向いています。
さらに、BizSpark 同様インシデントが 2 つ付いているのもオトクです。

■ 学生向けの “DreamSpark
本稿は学生向けではなくビジネスユースを主対象としているので概要だけに留めます。詳細は、下記リンク先をご覧ください。
Microsoft DreamSpark
http://www.microsoft.com/japan/academic/dreamspark/

● 参加要件
大学生 / 大学院生 / 専門学校生 / 高等専門学校生の 4,5 年生 / 高校生 など

● 使えるモノ
– Visual Studio 2010 Professional
– Windows Server 2008 R2 Standard
– Expression Studio 4 Ultimate
– SQL Server 2008 Developer Edition
– XNA Game Studio
– Robotics Developer Studio 2008 R3
– Windows Embedded CE 6.0
など

● 費用
無償

■ インシデントとは?
マイクロソフトに技術的な問い合わせの際に利用できるチケットです。
報告した動作が仕様だった場合は、そのインシデントは消費され、不具合だった場合にはインシデントは消費されません。

インシデントを利用する際、アクティベーションが必要になりますが、若干時間を要する(通常 1~2 時間程度)ので、各プログラムの登録が終わり、プログラムが提供されたらまず初めにインシデントのアクティベーションを行なうことをお勧めします。

なお、ライセンスとは異なり、契約期間ごとに残存したインシデントは消滅しちゃいます。ですので、契約期間内に惜しまず使い切ることをオススメします!

■ 最後の一言
数年前の BizSpark は、3 年経過後の契約満了時に $100(当時の円相場では 1 万円ちょっと、今の円相場なら 8,000 円弱)を支払う契約だったのですが、今は完全無償になったようです。すごすぎる。

 

※2011/10/21 追記
完全無償化前から契約を開始していて、まだ契約期間終了に至っていない人の場合も無償化対象となるか、と疑問を持つ方も居られるかと思います。

BizSpark 事務局に問い合わせたところ、「3 年間の期間を満了された方にお支払い頂くこととなっていたプログラム提供料(100 米ドル)のお支払を撤廃し、完全無償でのご提供となります。」とのご返答をいただきました。

なお、この完全無償化は「2010 年末以降より実施」とのことです。
(問い合わせ内容の開示については BizSpark 事務局に快諾いただいております。)

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