こんにちは、Sleipnir 3 for Windows 開発担当の上田です。
今回は Microsoft Visual SourceSafe( 以下 VSS ) のリポジトリを
Mercurial のリポジトリに変換する手順を紹介したいと思います。
以下の手順で私自身がリポジトリの変換をすることが出来ました。
1. 変換に必要になるツールを導入します。
■ TortoiseHG
http://tortoisehg.bitbucket.org/ja/
■ Git for Windows
http://code.google.com/p/msysgit/
以下の “Full installer for official Git for Windows” を利用します。
http://code.google.com/p/msysgit/downloads/list
■ Vss2Git
http://code.google.com/p/vss2git/
以下の “Windows installer” を利用します。
http://code.google.com/p/vss2git/downloads/list
2. 環境変数の “Path” に、”C:\Program Files\Git\bin” を追加します。
3. 作業用フォルダを作成して、VSS のフォルダをコピーします。
以下のような例で説明します。
■ 作業用フォルダ
C:\toMercurial
■ コピーされた VSS のフォルダ
C:\toMercurial\vss
4. Vss2Git を起動して、以下のように設定して実行します。
■ VSS Settings
Directory : C:\toMercurial\vss
■ Output Settings
Directory : C:\toMercurial\git
5. TortoiseHG の設定で、「エクステンション」→「convert」に
チェックを入れます。
※エクスプローラーでフォルダの右クリックメニューから
「TortoiseHG」→「Global Settings」から表示することが出来ます。
6. 「コマンド プロンプト」を起動して以下のようにコマンドを入れます。
>cd c:\toMercurial
>hg convert git mercurial
実行すると以下のようになります。
※ 「converting…」 の次の行からは、VSS の履歴によって変わります。
変換に成功すると以下のフォルダに Mercurial のリポジトリが作成されます。
・C:\toMercurial\mercurial
これで、VSS から Mercurial への変換作業は終わりです。
あとは、作成された Mercurial のリポジトリをファイルサーバーやローカルの
適切な場所に移動させて利用します。
VSS の履歴の数によって時間が掛かりますが、手順自体はとても簡単です。
VSS から Mercurial に移行をお考えの方はお試しください。