こんにちは、開発担当の森本です
2月29日、Windows 8 Consumer Preview と同時に Visual Studio 11 Beta が公開されました。
今回は、Windows 8 の陰に隠れてしまった感のある Visual Studio 11 Beta を試用したので、C++ の開発環境としてどう感じたか、を書いていこうと思います。
素晴らしい点
・Professional でもパフォーマンス分析とコード分析が使用できる
パフォーマンス分析ですが、特別なビルドは不要で、実行時の動作が軽いのが印象的です。
コード分析も未初期化の変数など良い感じで問題を指摘してくれました。
・コードスニペットが使えるようになりました
地味ですがカスタマイズすると便利です
・Range-based for loops が使えます!
神文法です。楽すぎます。
・スレッド関連が強化されました
C++ AMP や C++11 のスレッド関連の機能が使用できるそうです。
・突然強制終了しなくなった(気がします)
2010 は虚弱体質で本当にすぐ死ぬので有り難いです
・Metro アプリケーションが作成できます
ほとんどの場合 C# を使った方が良い気もします……
が、速度が重要なライブラリの作成など使いどころはありそうです。
不満な点
・作成された実行ファイルが XP で動作しない
これは本当に困ります!これが原因で採用できないレベルです!
・C++11 への対応が微妙
せめて Initializer lists ぐらい対応してくれ…
・GUI の配色が地味すぎて認識しづらい
こんな程度で良いので色が付いていると良いのですが。
まとめ
C++ も古い言語と見なされつつある昨今、大した改良は行われないんじゃないかと勝手に思っていたのですが、予想よりも力を入れて改良されており、良い方向に裏切られた様に感じました。
言語環境の改善は開発において重要なポイントだと思うので、製品版の発表を期待しつつ待ちたいと思います!
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