こんにちは、UI デザインの松野です。
みなさんはブックマーク、きちんと整理できていますか?
私はというと、1000件くらいのブックマークを使っているんですが、正直整理し切れてません。
なぜなんでしょうか…。ブックマークを整理できたら、めくるめく生産的なウェブブラウジングの世界が広がっているのでしょうか。そのためにはどうすれば!
今日はブックマークの使い方について、思うところを書いてみます。
ブックマークが整理できない理由
ブックマークの用途といえば、また使うページを保存して、もう一度開くことですよね。実際、世界中で多くの人が、ブックマークから毎日ページを開いていると思います。
ところがこの「また使うページ」というのがクセモノでして、タブを閉じるときには「また使う」かどうかなんてわからないことが結構あるんです。
そのため、結局「あとでいるかもしれないから、安心して閉じるために」ブックマークすることが多いわけです。というより、ほとんどのブックマークはこれです。安心して閉じるためにブックマーク。
この繰り返し。
しかし、そういうブックマークほど、あとで内容を思い出せないものです。で、どうするかというと、開き直して確認するんですよ。面倒ですし、なんだか本末転倒です。
こうしてブックマークは日々増えていく一方、整理しないとその面倒さも増加し、ますますブックマークを整理できなくなっていきます。
タブ開きっぱなしにしておけばよかった
もはや整理したくないブックマークの山を前に、もっとラクできる方法がないか考えました。頑張って整理したブックマークは、はたしてそれに見合う価値があるんでしょうか。
ブックマークの使い方を観察してすぐにわかることは、ブックマークは3パターンくらいに分けられることです。すなわち、本当に使うページ、あとで見ようと思っているページ、そのうちいるかもしれない程度のページです。ブラウザによっては、それらの用途専用の機能もありますよね(Safari のリーディングリストや Opera のスタッシュなど)。
だいたいこのどれかです。
私自身の使い方を省みると、1000件のブックマークのうち「本当に使うページ」は相当少ないみたいです。せいぜい数十、毎日使うものだと10以下といったところでしょうか。
これだけなら、もう閉じずに開きっぱなしにしたほうがよさそうです。
実際、日常的に使うブックマークは、昨日も今日も開いていて、おそらくは明日もあさっても開きます。思えばこれまで、何百回とそのページを開いて、また何百回と閉じていました。
タブバーにあればすぐ見ることができます。
開きっぱなしにすれば、よく使うページはタブバー上にいつでもいるわけですし、開き直す必要すらありません。Sleipnir ならフリックでぱらぱらと切り替えられるのもいいところです。
あとで見るページも開きっぱなしに
それでは、「あとで見ようと思っているページ」はどうでしょうか。
結論からいうと、これももう開きっぱなしが一番ラクでした。あとで見ようと思っているなら、見るまで閉じずにおいておけば、ひと目で残っていることがわかります。で、見終わったら閉じるだけです。ブックマーク画面に行って、見つけ出して、削除、なんて操作も不要です。
中身もすぐわかるし、読んだら閉じるだけです。
読むまでは放置しておけばいいですし。
サムネイルのタブを見れば、あとで見て内容がわからないなんてこともありません。確認のために開き直す手間もなしです。
いるかもしれない程度のものだけブックマーク
「そのうちいるかもしれない程度のページ」だけはブックマークが適しています。
例えば私だと、参考になりそうなウェブデザインのサイトなんかは資料として取っています(でもリンク切れたり更新されても悔しがらないスタンス)。あるいはアカウントだけつくってみたウェブサービスなんかも。
フォルダいくつか用意して適当に放り込んでも OK です。
でも、この手のブックマークはどんどん追加するものですし、使いやすいように細かく分類、といった整理はそんなに重要ではないと思っています。
そう、ブックマークしても、これならそれほど整理しなくて済みます。
なんだ、整理しなくてよかった
毎日使うようなページはそもそも開きっぱなしにしておけばよかったのでした。
あとで見るページも見終わるまで開きっぱなしにしておけばよかったです。
一応保存したいページはブックマークしますが、それらはあまり整理は不要でした。
完璧に整理された使いやすいブックマークへの憧れはもうありません。タブを開きっぱなしにしておけば、そんなものはそもそもいらなかったのです。なんて晴れ晴れした気分でしょうか。
タブは散らからないかって?
さて、ブックマークをタブで置き換えたら、当然、今度はタブが増えてきます。
ところがこれはそんなに困りません。本当に日常的に使うタブはごく少数です。それに一時的なタブは、散らかっても割りと気にならないんです。そもそもそのうち閉じるものですから、適当に開いておきましょう。
それに、Sleipnir はもともとタブをたくさん開いて使えるようにデザインされています。開きっ放しスタイルと相性抜群なんです。
タブグループで用途別に分ければ、普段使うタブと散らかしたいタブを分けておけます。いつも見ているタブは維持したまま、調べものして山ほどページを見ていくこともできます。
また、まとまりもタブを開きっ放すのに最適です。用が済んだらまとまりごとズバン!と閉じられます。
TiledTab ではタブグループやまとまりをドラッグだけで移動できます。
入るときはピンチインかオプションキー2度押しで!
TiledTab は今のところ Mac 版のみの機能です。
タブグループやまとまったタブは、TiledTab 画面で俯瞰できます。例えばタブが数十個あっても、それが3つの山と捉えられれば無理なく把握できます。
無理のない数で全体を掴めるようにデザインしています。
タブをダブルクリックして保護したり、閉じたタブを復元する機能もおすすめです。
と、まぁ、私なりの使い方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。みなさんもタブ開きっ放しスタイルで、ブックマークを整理する面倒さから解放されてみませんか?