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Sleipnir とキーボードショートカットで快適ブラウジング

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Web アプリケーション担当の本岡です。

マウスやトラックパッドなどのことを総称して「ポインティングデバイス」と言いますが、これらの機器によって画面上(座標平面上)のある点や領域の座標を直感的な操作で指し示すことが可能になり、今日の GUI(Graphical User Interface)環境の重要な基盤となっています。一方で、ポインティングデバイスを使った操作はいくつかの短所を伴います。

  • 小さいボタンのクリックなど、正確なマウス操作を求められる場合がある
  • キーボードから手を離さなければならない場合が多い

こういった短所の一部を軽減するために、Sleipnir はジェスチャ機能を備えています。右クリックしながらマウスを操作することによって、Sleipnir に対して指示を出すことが可能です。例えば英語の大文字の「L」の形を描くとタブを閉じることができて、たいへん便利です。Mac であれば二本指でスワイプすることでも操作できます。

ところが、これらのジェスチャで解決できるのは、先ほど掲げた短所のうち「正確なマウス操作を求められる」点なのです。文章の執筆やプログラミングなどでキーボード中心の作業している場面では、少しだけ調べ物をするときなどに「キーボードから手を離す」という行為のコストは高くなりがちです。古典的ではありますが、そういう場面で活躍するのはキーボードショートカットなのです。

前置きが長くなってしまいましたが、キーボード操作最高!という方のために、 Sleipnir を使う上で便利なキーボードショートカットをいくつかご紹介致しましょう。

 

ちょっと調べ物をしたいとき

Sleipnir では、画面右上にある「開きたいページを入力」欄を使って検索をすると、基本的にはその検索結果は新規タブで表示されます。調べ物をするときに、意図して新規のタブを開く必要はありません。
この「開きたいページを入力」にフォーカスをあてるには、 Alt-D (Mac では Command-L)です。

ちなみに、新規のタブを開くときは Ctrl-T (Mac では Command-T)です。

 

いい Web ページを見つけたとき

先日の記事で「タイトルと URL のコピー」機能を紹介させて頂きましたが、この機能もキーボードショートカットで操作可能です。

<Windows 版>

  • タブのタイトルをコピーするには Ctrl-Shift-T で、
  • タブの URL をコピーするには Ctrl-Shift-U です。

<Mac 版>

  • タイトルとアドレスの両方をコピーするには Command-Shift-C です。

いい Web ページを見つけたときは、この機能を使って手早くシェアして下さい。(もちろんこのページも!)

また、弊社では Fenrir Pass というサービスも提供しておりまして、複数のデバイスでブックマークを同期したり、各種ウェブサービスへ手間なくアクセスすることが可能になります。
Sleipnir から Fenrir Pass 経由でページを共有するには、 Ctrl-Shift-J (Mac では Command-Shift-I)です。ぜひご活用下さい!

 

予め開いていたタブを探すとき

Sleipnir の最近のバージョンでは、たくさん開いたタブの中から目的のタブへ簡単に到達するための機能が大きく強化されています。しかしながら、どれだけ調整を重ねても、隣のタブへ移動するだけならキーボードショートカットの速さにはかないません。

左のタブに移動するときは

  • F2(Windows のみ)
  • Ctrl-Shift-F6(Windows のみ)
  • Ctrl-Shift-Tab(Windows / Mac 両方)
  • Command-Shift-[(Mac のみ)

右のタブに移動するときは

  • F3(Windows のみ)
  • Ctrl-F6(Windows のみ)
  • Ctrl-Tab(Windows / Mac 両方)
  • Command-Shift-](Mac のみ)

といったショートカットが利用可能です。
さすがに「20個ぶん左にあるタブを開きたい」というときはマウスなどで操作する方が効率的ですが、ちょっとした移動のときは上記のショートカットをぜひご利用下さい。

ちなみに…
前のタブグループに移動するときは Alt-F2 (Mac では Command-Option-[ )で、
次のタブグループに移動するときは Alt-F3 (Mac では Command-Option-] )です。

 

URL を編集するとき

稀なケースかとは思いますが、URL を直接編集したいこともあります。そんな場合は迷わず Ctrl-Alt-L (Mac では Command-Option-L)を打ちましょう。即座にアドレス編集モードへ突入できます。

 

ショートカットをカスタマイズ(Windows 編)

キーボードショートカットをカスタマイズして、お好みの設定にすることも可能です。例えば、他のブラウザから Sleipnir にスイッチされた方であれば、左のタブに移動するのを Ctrl-PageUp でも操作したいといったこともあるでしょう。設定を変更するにはウィンドウ左上のSleipnirメニューから「カスタマイズ(C)…」を開きます。この画面は F12 (Windows のみ)でも開くことができます。

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次に「キーボード」を選択します。

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ここで「ショートカットキーの設定…」ボタンを押します。すると、次のような画面が表示されます。

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一覧の中から適切なアクションを選択し、画面左にある「新しい割り当て(N)」にフォーカスを当ててから追加したいキーボードショートカットを実際に打ち込みます。Ctrl+PageUp を追加したければ、実際に Control キーを押しながら Page Up キーを押す、といった具合です。そのあとで画面右にある「割り当て(A)」ボタンを押すと、「割り当てキー(K)」の一覧にショートカットが追加されます。あとは画面下にある「適用」を押せば登録完了です!

 

ショートカットをカスタマイズ(Mac 編)

Mac では、システム環境設定の「キーボード」でショートカットを設定することができます。まずはシステム環境設定を開き、「キーボード」を選択して下さい。

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出てきた画面の上部で「ショートカット」を、次に画面左側で「アプリケーション」を選択して下さい。その次に「+」ボタンを押します。すると、次のような画面が表示されます。

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まず「アプリケーション」では、もちろん Sleipnir を選択して下さい。次が重要なのですが、メニュータイトルにショートカットを割り当てたい項目名を正確に入力して下さい。間違いがあれば動作しません。最後に「キーボードショートカット」のところにフォーカスを当ててから、割り当てたいショートカットを実際に打ち込んで下さい。そして「追加」ボタンを押せば登録完了です。

この方法でのキーボードショートカットのカスタマイズは、実は Sleipnir だけではなくて他の Mac のアプリの多くでも有効です。 Mac をお使いの皆さんはぜひお試し下さい。

 

 

いかがでしたでしょうか?
ジェスチャ機能だけではなくキーボードショートカットも活用して、ぜひ快適なブラウジング環境を手に入れて下さい!

 

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