こんにちは。金内です。
2015 年初投稿の今日は、いろいろなウェブブラウザで活用できるブラウジング効率化テクニックを紹介します。
日々、ウェブブラウザ Sleipnir の開発にいそしむフェンリルの中の人が本当に活用していて、かつ初心者でも今すぐできる効果の高いテクニックについて厳選しました。
今回は Sleipnir の立場は置いておき、主要なブラウザであればどれでも応用できるテクニックを取り上げています。2015 年を飛躍の年にするために、ぜひ Chrome や Firefox、IE、Safari などのユーザーのみなさんもお役立てください。
基本「ステップ数を減らす」
ブラウジングに限らず、操作を効率化するための基本は「ステップ数を減らす」ことです。
「メニューを開いて、項目を選択」と2ステップかかっていた操作を、「ボタンを押す」という1ステップにできれば、ステップ数は 50% 削減、スピードは当社比 100% アップです。
今回ご紹介するテクニックはこの「ステップ数を減らす」ことを念頭に置いています。この記事にある方法で、ブラウジング時の主要な操作のステップ数を半分くらいに減らせば、作業効率はすぐに1.5〜2倍にアップするはずです。
なお、文中で Windows と Mac でキーが異なる場合は「Alt(コマンド)」のように書きます。これは Windows は Alt キーで、Mac の場合はコマンドキー、という意味です。また、特に断わらない限り「クリック」は複数ボタンマウスでは「左クリック」です。お使いの OS によって適宜読み替えてください。
リンク自由自在
読んでいるページ中にあるリンクをどうしたいかは、その時によってさまざまですね。
そのままリンク先を表示したいこともありますし、あとで読むために別のタブで開くこともあるでしょう。別のウインドウで開きたい場合や、ダウンロードしたい場合もあるかと思います。
これらはリンクのコンテキストメニューから選ぶこともできますが、キーボード操作を組み合わせることで一撃で処理できます。すべてではありませんが、各ブラウザ共通となっていることが多いのでまとめておきます。
リンクはウェブの基本中の基本なので、好きなときに好きなように操作できるようにしておくと、ブラウジングがグッと効率化します。
リンクを新規タブで開く
Ctrl(コマンド)キーを押しながらリンクをクリックすると、いまのページはそのままに新しいタブでリンクが開きます。Windows ではマウスの「中クリック」でも新規タブが開きます。
この新しいタブが選択された状態(前面)にするか背面にするかは、シフトキーで切り替えられるのが一般的です。
Windows | Mac | |
新規タブ(背面) | Ctrl+クリック または 中クリック | コマンド+クリック |
新規タブ(前面) | シフト+Ctrl+クリック | シフト+コマンド+クリック |
リンクを新規ウインドウで開く
タブではなく新しいウインドウで開くショートカットは、できる/できないも含めてブラウザによって違いがあります。
Chrome / Firefox / IE | Safari | |
新規ウインドウ(背面) | – | コマンド+オプション+クリック |
新規ウインドウ(前面) | シフト+クリック | シフト+コマンド+オプション+クリック |
リンク先をダウンロード
Alt(オプション)キーと組み合わせると、リンク先をダウンロードできます。
Windows | Mac | |
リンク先をダウンロード | Alt+クリック | オプション+クリック |
なお、新しいタブ/ウインドウで開くショートカットは、ブックマークなどでも利用できます。ブックマークメニューを開いて、Ctrl(コマンド)キーを押しながらページを選択してみてください。選んだページが新しい背面タブで開くはずです。
Amazon やウィキペディアの検索結果に直行
検索サイトを開かなくても、ブラウザのフィールドにキーワードを入れてウェブ検索するのはもう当たり前ですね。
このとき、いわゆるウェブ検索だけでなく、Amazon やウィキペディア、Twitter など、特定のサイトを検索したいケースもあるでしょう。そんな時、まずはブラウザからウェブ検索でそのサイトに行って、それから検索フィールドにキーワードを入れて…とやっていては時間のロスです。
よく使うサイトは、ブラウザの検索フィールドから直接呼び出すように設定しておいて、検索時のステップ数を減らしましょう。次のスクリーンショットは、Chrome / Firefox から直接 Amazon.co.jp を検索しようとしている様子です。
好きな検索エンジンを追加する方法や呼び出す方法はブラウザによって方法はいろいろなので、ヘルプページへのリンクを掲載しておきます。
- Firefox: 検索バー – Firefox の検索エンジンの追加、変更、管理
- Google Chrome: 既定の検索エンジンを設定する / 検索エンジンを追加、編集、削除する
- Internet Explorer: 検索プロバイダーを変更または選択する
ちなみに Sleipnir for Mac の場合は好きなページに表示されている検索フィールドのコンテキストメニューから追加できます。Sleipnir for Windows やその他の OpenSearch 対応のブラウザであれば、フェンリルで用意している検索エンジン追加用ページからも追加できますので試してみてください。
ブックマークバーの横幅をフル活用
ワンクリックでアクセスできるブックマークバーはよくアクセスするサイトを登録して使っている方も多いでしょう。登録するサイトが増えてくるとバーの領域をはみ出してしまって、右端のメニューから開くことになるとクリック数が増えてイマイチです。
できるだけバーにたくさんのサイトを登録できるように、サイト名を省略したりという工夫もありますが、ここは思い切って名前をすべて消してしまい、アイコン(favicon)だけにしてみましょう。
いかがでしょう?完全に名前を消しても、どのサイトかすぐにわかりますよね。これでブックマークバーを広々と使えます。
「戻る」ボタンを押ずに戻る
ふだん何気なくやっている「マウスポインタをボタンまで移動させてクリック」や「マウスポインタをメニューを開いて、項目を選択」というのは、実はけっこう時間のかかる操作です。ブラウジング効率化のためにぜひキーボードショートカットやジェスチャをバキバキと使いこなしたいところですが、いろいろな種類があるので覚えるのが大変なのも事実です。まずは頻度の高い操作にしぼってマスターしてみましょう。
ブラウジング中、頻度が高い操作として誰もが挙げそうなのが「戻る」です。検索結果からページを開いたら「ちょっと違うな」とか、「さっきの商品はどうだったけ?」など、戻ってばかりで一向に前進しないのは私だけではないはず!
とにかく、「戻る」操作を高速化できればブラウジングの効率も大きく改善します。日ごろ「戻る」ボタンを押している方も、しばらくは押すのを我慢して、ショートカットを使うようにしてみましょう。
Windows | Mac | |
「戻る」ショートカット | BS(バックスペース) | コマンド+[ もしくは コマンド+← |
多ボタンマウスをお使いの場合、特に Windows ではマウスのボタンの1つに「戻る」が設定されていることもあるのでお見逃しなく。
なお、Sleipnir や Safari などジェスチャに対応したブラウザであればジェスチャを使うのもおすすめです。
Sleipnir | Safari | |
「戻る」ジェスチャ | ↑ → | 右スワイプ |
意識してみるとわかりますが、「戻る」はかなり頻度が高い操作なので、ショートカットをマスターしたときの戦闘力アップ度も高くておすすめです。Sleipnir for Mac なら、独自の「引っぱって戻る」ジェスチャも使えます。
…と盛り上がってきたところですが今回はここまで。こういったブラウジングを効率化するテクニックを Sleipnir にもいかして、今後も開発にいそしんでいきます。ブラウジングテクニックの記事も角度を変えつつ今後も掲載していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!
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