こんにちは、アプリケーション共同開発部の河野(こうの)です。
先日のレポートでもお伝えしましたが、先週の 18〜20 日(現地時間)に Google I/O 2016 に参加してきました。
会場の様子やおすすめのセッションについてまとめたいと思います!
会場の様子
Keynote が行われるメインステージ後方では、容赦なく強い陽射しが降り注ぎます。イベント 2 日目には、日焼けをして顔を真っ赤にした方を何人も見かけました。
Shoreline Amphitheatre に会場が移ったことで Moscone Center に比べて収容できる人数が増え、7000 人以上の参加者がいたそうです。
人気のセッションが行われるステージの前では、とても長い列ができることもありました。上の写真では、ステージ入り口が写真中央の奥で、そこから列が左にのび、左奥から折り返してきて、右へ何度か折り返しながら写真の右端以降も列が続いています。周囲からは、ディズニーランドに来てるみたいだな、というような声も聞こえてきました。
セッションが行われるステージ以外にも、Google のプロダクトのデモや Google のテクノロジーを用いたアートの展示なども数多くあり、自律走行車や Project Loon の気球も見ることができました。
会場内に Google I/O の T シャツやトートバッグ、ドロイド君の人形などのグッズを販売するショップもありました。
1 日目の夜には有名なアーティストのライブもあったり、2日目の夜にはテーマパークに来てるかのような After Party があったり、プレゼン自慢な Googler が架空のプロダクトのプレゼンをおこなう Speechless という Keynote のパロディのようなセッションがあったりと、単純に楽しめる企画も多くあり参加者の満足度は全体的に高いように感じられました。
おすすめのセッション
ほとんどのセッションは YouTube (Google I/O 2016 , Android at Google I/O 2016) に公開されています。その数は 200 を超えるので、いくつかおすすめのセッションを紹介したいと思います。
The Evolution of ART
Android Runtime (ART) で採用されている Ahead-Of-Time (AOT) コンパイラに加え、かつて Dalvik で採用されていた方式の Just-In-Time (JIT) コンパイラを併用する ART に進化しました。これによってアプリ実行時のパフォーマンスを維持しつつ、アプリのインストールとシステムアップデートの高速化が実現されるようです。
Firebase Overview
Firebase は Google Cloud Messaging (GCM) の統合や、モバイルに特化した Analytics の追加などで、大きくパワーアップしました。来年の 1 月 28 日 に、Parse のサービス終了が予告されていることもあり、Firebase は今年急速に盛り上がっていきそうです。iOS / Android / Web とクロスプラットフォームでの開発をサポートしており、今後モバイル開発には必要不可欠なツールになっていくのではないでしょうか。
Firebase のセッションは、他にもたくさんあり、おすすめのセッションが多いのですが、このセッションで概要をつかむことができます。Android エンジニアの方はもちろん、iOS エンジニア、Web エンジニアの方にもおすすめです。
参考
What’s New with Project Tango
このセッションでは Project Tango を使ってできる具体的なアプリケーションが紹介されています。ビデオの 12 分以降で見られるデモは、会場でもとても盛り上がりました。
家具通販のアプリのデモでは、販売されている家具を実際に自分の部屋に置いているかのように見ることができます。
セッションとは別に会場に用意されていたデモブースでも、そのアプリを実際に体験することができました。
Bridging the physical and digital. Imagine the possibilities. ATAP.
Advanced Technology and Projects (ATAP) のセッションで、今回の I/O のセッションの中でも特に異彩を放っています。この中から Project Tango のように、近いうちに商品化されるプロダクトがあるかもしれません。
Grow your app or game business in Japan, Korea, and Southeast Asia
日本や韓国、東南アジアにおけるゲームアプリの特徴とそこで成功するための方法について述べられています。日本人としてもゲームを開発していないアプリエンジニアとしても興味深い内容でした。特にマーケターやマネージャーのような立場の方におすすめです。
まとめ
会場では、セッションと並行して各主要なサービスごとに Office Hour の時間が設けられ、実際に開発している Googler が質問に答えてくれます。Office Hour 以外でも、Googler の方から積極的に話しかけてくれることも多く、些細な質問でも的確にオープンな雰囲気で話してもらえました。
見たいセッションが見れないことも多々ありましたが、セッションは YouTube に公開されますし、セッション以外のところだけでも十分に Google I/O に参加する価値があると思いました。
また、暑さ対策のための氷で冷やしたタオルが置かれていたり、寒くなってくるとブランケットが配布されたりと、全体的にとても丁寧なサポートがあり助かりました。
今回の I/O では、Android N のコードネームの発表はありませんでしたが、Google は現在 N の名前を募集しているようです。もし「N」で始まるスイーツやお菓子の名前を思いつかれた方は応募してみてはいかがでしょうか?
最後に、つい先程 Google I/O 2016 のハイライトムービーが公開されました。会場の雰囲気がとてもよく伝わるので、よろしければご覧ください!
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