こんにちは、プランナーの柴田です。
皆さんは LINE でピザの宅配ができることを知っていますか?ドミノ・ピザは LINE の公式アカウントに食べたいピザや位置情報を送ると自宅まで配達するサービスを提供しています。実は最近こういった LINE や Messenger などのチャット系アプリで利用できるサービスが増えてきているのです。今やチャット系アプリはユーザー同士のコミュニケーションを飛び越え、企業の商品やサービスに直接繋がるプラットフォームとして進化しつつあります。
今回は、そんなチャット系アプリでできる新しいことを 5 つ紹介したいと思います。
ピザを注文する:ドミノ・ピザ / LINE
画像元: www.dominos.jp/line/
冒頭でも紹介したドミノ・ピザの事例。LINE の公式アカウントから注文ページにアクセスするとそのまま注文詳細をチャットで依頼することができます。商品を選ぶのはウェブビュー機能を活用した画像中心の特設サイトで、配達位置や細かな内容の入力はチャットでと、役割をうまく分けています。連絡先や住所など面倒な入力を省略できる手軽さが嬉しいです。
時刻表や乗換案内を調べる:NAVITIME / LINE
画像元: bot.navitime.co.jp
目的地と出発地の駅名をチャットで送ると乗換案内情報を教えてくれるのが NAVITIME の LINE 公式アカウントです。他にも最寄駅の時刻表をボタン一つで調べてくれる機能や、運行情報の案内なども確認することができます。乗換案内として必要な機能は全て揃っているので、ユーザーによってはこれ一つで済んでしまうかもしれませんね。
タクシーを呼ぶ: Uber / Messenger
Uber がアメリカで実施している Messenger 上でタクシーを呼べるサービスです。友達とチャットで待ち合わせ場所を決めたらボタン一つで Uber に配車を依頼。目的地の設定とともに支払いまで Messenger 上で完了するすることができます。友達とのやりとりをしながら、シームレスに支払いまで完了できてしまうのは魅力的ですね。
ニュースを探す:CNN / Messenger
CNN の Messenger 公式アカウントは、キーワードを送ると関連したニュースを教えてくれます。例えば「トピック」と送れば最新トピックのニュースを、「政治」と送れば政治に関するニュースを案内してくれます。
最初に表示されるのはニュースの概要部分だけなので、そのカテゴリのニュースをざっと流し読みするのにも便利です。もちろんニュース本文を表示すれば画像や映像付きで読めるので、じっくり読みたい方も安心です。
ただし現在は英語版だけの提供なので、日本語に対応するまでしばらく待つ必要がありそうです。
AI にググってもらう:Google Allo
画像元: allo.google.com
どういう意味?と思われたかもしれませんね。Google Allo は Google が提供する Siri のような AI アシスタント( Google Assistant )のサポート機能がついたチャットアプリです。このアプリが面白いのはこの AI を活用しながらチャットができる点です。
例えば、週末の旅行について友達とチャットで相談している時。「天気を知りたい」「旅行先のレストランを教えて」とアシスタントに頼むと、チャット画面上にその情報を案内してくれるのです。他にも、会話の内容から返信内容を自動で作ってくれたり翻訳をお願いできたりと Google が提供する様々なサービスを活用しながら会話を楽しむことができます。
いかがだったでしょうか?
今、チャット系アプリは進化を続けています。以前はウェブで提供されていたサービスがアプリになり、そしてアプリで提供されていたサービスがいくつかのプラットフォームに集約されようとしています。今後のコミュニケーション戦略には、サービスの目的や内容に応じてウェブやアプリだけではなく既存のプラットフォームをいかに活用するかが鍵となりそうです。
チャット系アプリはその有力候補であり、今後もチャットのプラットフォームを活用したサービスは増えていくと思われます。いつの日かあらゆるサービスが集約され、チャットアプリが基礎インフラになる日が来るのかもしれません。これからのチャット系アプリの進化に目が離せませんね。
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