こんにちは。名古屋支社の小林です。
この 1 月でフェンリルに入社してから 2 年が経過しました。この間、主に PM/PL としてお客様とのモバイルアプリの共同開発を行ってきました。前職も含めると約 9 年間このような立場でソフトウェア開発に携わっていますが、未だにチームでの開発の難しさを感じながら日々プロジェクトを進めている状態です。
そんな中、フェンリルのチーフデザイナーである荻野が共著した 基礎から学ぶチーム開発の成功法則 という書籍が昨年 12 月末に発売されました!年末年始の休暇の間に早速読んでみましたので、その感想などをお伝えしようと思います。
どんな本?
本書はスマートフォンアプリやウェブアプリのような比較的小規模なプロジェクトにおけるチーム開発をターゲットに書かれています。全体の構成は下記のとおりです。
- Chapter 1 チーム開発の概要
- Chapter 2 チームの役割
- Chapter 3 チーム開発に使うツール
- Chapter 4 チームでのデザイン制作
- Chapter 5 コーディング
- Chapter 6 自動化とリリース
- Chapter 7 チームのライフサイクル
- Chapter 8 チームの開発のフロー
チーム開発とは何かという話から始まり、開発フローの中でどんな作業が必要なのか、それを補助してくれるツールにはどんなものがあるのか、などと具体的な例も交えながらわかりやすく解説されています。
初めてチームでの開発に携わることになった人がチーム開発の全体像を把握したり、チームリーダーを任された人がどのようにチームを運営していくかを検討する際には、この本はとてもフィットすると思います。
チーム開発を”段階的”に向上させる
プロジェクトをより良くするために、例えばアジャイル開発手法を導入しようとしても簡単にはいきません。しかし、今動いているプロジェクトをちょっとだけ良くするために、この本に書かれている項目のうちの 1 つを取り入れてみることはそんなに難しくないと思います。そしてそれも積み重なることで大きなものとなるのです。
冒頭にも述べましたとおり私は名古屋支社におりますが、チームは大阪や東京のメンバーで構成されることが多く、入社当初からコミュニケーションコストの高さに課題を感じていました。そこで、チーム内コミュニケーションを円滑にするために、この 2 年間で下記の 2 例を含め、本書で解説されているような様々な方法を試行錯誤しながら段階的に取り入れていきました。
- 画面設計はプロトタイピングツール Prott で行い、チーム内でのアプリの完成イメージを共有する。また、Prott のコメント機能により画面設計に関するエンジニアとデザイナー間の議論を加速させる。
- 基本設計書などの重要なドキュメントは AsciiDoc や Markdown で記述して GitHub Enterprise で管理し、Jenkins により毎日 HTML 化して GitHub Pages で社内公開することで、チームメンバーが常に最新のドキュメントを参照できるようにする(参照していたドキュメントのバージョンが違うことでの認識の違いをなくす)。
まだまだできていないことや、やりたいこともありますが、当初に比べると随分と良くなったことを実感しています。自分が所属するチームに課題を見つけた時、本書を眺めて対策案を検討し、それを実践するというフローを繰り返す。本書はこんな風にも役立ちそうです!
一緒にチーム開発を実践してみませんか?
フェンリルは、この書籍に書かれていることの多くを当たり前のように実践しており、かつ現状に満足することなく常に改善していこうという文化が根付いていると思います。こんな環境の中で一緒になって開発をしていただける仲間を募集しております!興味をもたれた方はぜひ 採用ページ をご覧ください。もちろん私のいる名古屋支社でも募集中です。お待ちしております!
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