Developer's Blog

利用シーンの大切さ

アプリケーションの企画提案をおこなう際、一番重要な要素に「利用シーン」の絞り込みがあります。

アプリケーションには、必要最低限の機能はもちろんのこと、ユーザーがよりスマートに利用できる機能を検討/実装する必要があります。本当に使いやすいアプリケーションをつくるためには、企画の段階で「ユーザーがどのような状況でアプリケーションを利用するか」を明確にして、それらにマッチした機能や構成を検討しないといけません。

例えば、ある商品を購入するためのショッピングアプリケーションを作る場合で考えてみましょう。基本的に、モバイルでこのようなアプリケーションを使う人は、忙しくてお店に行く時間が無い、深夜でお店が閉まっている、などの理由で店舗に行けない人が利用する場合が多いですよね。

では、モバイルで商品を検索できるだけで十分なのでしょうか?

答えはもちろん「NO」です。何も考えずただ単にアプリケーションにしただけだと、ユーザーが必要とする機能がなく、使いにくいものになってしまう可能性が高くなります。折角作っても、結局何も購入せず、アプリケーションを削除されて終わってしまうことになってしまいます。

このような事態を防ぐためには、やはり UI 設計の時点でユーザーがどのように使うかを考えないといけません。上の例で、ショッピングアプリケーションの利用シーンを想定すると、まずは商品の性質について考える必要があります。

例えば、

  • カテゴリやサイズなど決まった商品を購入するものなのか。毎回違うものを探すことを前提として商品なのか。
  • 単品で購入するような商品なのか。それとも複数商品をまとめて購入することが多いのか。
  • 随時購入する必要があるものなのか。1ヶ月/1年単位でまとめ買いできるものなのか。

のような違いから UI や機能を考える必要がでてくるのではないでしょうか。

毎回決まった商品を買うことを想定するのであれば、ブックマークやお気に入り機能の実装は必須ですよね。探すことを前提とした商品であれば、目的の商品を見つけるまでのスピード、使いやすさ、探しやすさに気を配る必要があります。商品を比較する機能や履歴があっても良いですね。また、単品で購入するユーザーと複数の商品をまとめて購入するユーザーの両方が使うことが想定されるのであれば、購入フローを分ける UI を実装した方がよいかもしれません。

このように企画段階からユーザーのことをじっくり考えて、1ランク上のアプリケーションを作りたいですね。

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