こんにちは。UI デザイン担当の松野です。
先日の Sleipnir for Mac α版、いかがでしたでしょうか。現在もβ版に向けて、α版では未実装だった基本的な機能などを中心に改善を進めているところです。
さて、今日はせっかく Mac 版をプレリリースしたことですし、Mac OS X のステータスメニューのあまり知られていなさそうな Tips をご紹介してみましょう。
ステータスメニューって?
Mac OS X の画面右上にあるアイコン群が「ステータスメニュー(メニューエクストラ)」です。クリックするとシステムの設定などを調整できるのは、Mac ユーザーの皆さんならご存知と思います。例えば音量のアイコンをクリックすると…
キーを押しながら
さて、ここからが小ワザです。まずはこの音量アイコンをシフトを押しながらクリックしてみましょう。
同じスライダが出てきましたが。…あれ?さっきと設定位置が違いますね。実はこれ、警告音の音量です。音量メニューエクストラは、普段はシステムの音量を変更しますが、シフトを押していると警告音の音量を変えられるんです。
となれば当然、次はオプションを押しながらクリックしたくなるのが人情というものでしょう。
今度は入力/出力装置を切り替えるメニューが現れました。外部スピーカーと内蔵スピーカーを使い分けているときなどに重宝します。ちなみにスクリーンショットの AirPhones は、Mac のサウンドを iPhone に出力する iPhone アプリです。Mac 側ではスピーカーとして扱われるので、ここで一発で切り替えられます。
他にも、AirMac や Bluetooth などでは、オプションを押しながらクリックすると、装置の技術的な情報や診断ユーティリティを開くメニューが追加されます。装置に問題が起こったときに使える小ワザです。
並べ替えたり削除したり
コマンドを押しながらドラッグして並べ替えられるのも忘れてはいけませんね。いらないものは、メニューバー外にドロップすれば削除できます。
サードパーティ製のアプリケーションには、同じようにメニューバーに状況を表示するタイプのものがいますが、彼らは並べ替えられません。これは、見た目はメニューエクストラなのですが、中身はまったく違うものだからです。サードパーティ製のメニューエクストラは認められていないので、残念ながら同じように並べ替えたりはできないのです。サードパーティにもいいメニューバー型のアプリケーションがいっぱいあるのに、もったいない話です。
隠されたメニューエクストラ
ステータスメニューの多くはシステム環境設定の各項目で追加できます。ディスプレイや Spaces、Time Machine などもあります。ところが、システム環境設定にないメニューエクストラもあるんです。例えば AppleScript メニューエクストラは、AppleScript エディタの環境設定から有効にできます。
色んな場所にあるメニューエクストラをちまちま有効にしてられないという人は、もっとディープな方法も試せます。メニューエクストラはシステムフォルダ内にまとまっています。面倒なので、それを直接起動してしまいましょう。システム環境設定からはあえて有効にできないものも含んでいるので、環境によっては動作しないかもしれません。自己責任でどうぞ。
/システム/ライブラリ/CoreServices/Menu Extras/
見慣れないものもいっぱいありますね。並べるとちょっと楽しいです。
まとめ
ステータスメニューってみんなモノクロのシンプルなアイコンで、無駄なく情報が表示されていてすばらしい機能ですよね。Mac OS X 登場初期はステータスメニューはなく、代わりに Dock に表示される Dockling というやつでバッテリの状況やらなんやらを表示してたんですが…、やたらでかくて派手でした。まあ10年前のデザインと比べるのもアレですが、見違える進歩だなと思います。
最後はおっさんの昔話になってしまいましたが、皆さんもステータスメニューをマニアックに使いこなして一歩(ななめ)上の Mac ライフをお過ごしください!