こんにちは、クーパーです。
Facebook に Twitter とプライベートのみならず、企業活動においても不可欠になりつつあるソーシャルメディア。ソーシャルメディアの定着と共に、ソーシャルメディアの達人なる方たちが増えてきたようです。
ソーシャルメディアマーケターやソーシャルメディアストラテジストなどと呼ばれる彼らですが、一体それは肩書きなのか職種なのか、職業なのか何となくぼんやりと分かりません。マーケティングの世界にWeb2.0なんていうハイテクな概念が入り込んできた時から戦々恐々としていましたが、もう逃げられない。
今日は、そんなソーシャルメディアマーケターにスポットライトを当ててみました。
ソーシャルメディアマーケターって職業?
日本でも以下のようなソーシャルメディアマーケターに関する本が発売されているので、何となく職種として定着しつつあるようです。Amazon でも販売中。ソーシャルメディアマーケター美咲 新人担当者美咲の仕事帳
そこでソーシャルメディアの発祥地であるアメリカを見てみました。もうすっかりソーシャルメディアマーケター的な職業は確立されているようです。それだけではなく、結構な花形職種として人気のようです
インフォグラフィックで見るソーシャルメディアマーケター
ソーシャルメディアマーケターって何?というのが下のインフォグラフィックによくまとまっています。(ここでは、ソーシャルストラテジストとなっています。)
以下、抜粋です。
・男女比は、男性64%。
・100%が Twitter アカウントを保有し、フォロワーの平均人数は3,221人!
・ソーシャルストラテジストに必要な要件は、
1, 複合的に業務をこなせ、多彩な仕事ができる。
2, リスクを恐れない
3, 組織をまたがり、利害の異なる関係者間を取り持ち、まとめることができる。
4, 組織内での異なる部門内でも業務を引っ張っていくことができる。
5, ソーシャルメディアの経験
6, 長期的に顧客重視になるようなプログラムを重視
7, 上層部に費用対効果について説明できる。
8, その企業内に長年勤務している。
・主な仕事内容
1, 新企画を立案&遂行
2, ROI(投資収益率)をレポート。
3, ルーティン化された業務(ソーシャルメディア対応など)を担当。
4, 競合やトレンドの動向をウォッチ。
5, 社内のチームや外部代理店との業務遂行を管理。
6, 予算管理。
7, 社内教育やトレーニングを担当。
8, ルールや方針を実行。
via Mashable
実際の求人では、、、
よりリアルな状況を探ろうと、Linkedin でソーシャルメディア関連の仕事を検索してみました。日本では17件ヒットしたのに比べ、アメリカでは3000件以上ヒット。しかも職種タイトルにずばり「ソーシャルメディア」が含まれているものが殆どです。
Linkedin のユーザー数自体に大きな隔たりがあるため、単純比較はできませんがやはりアメリカの方が需要も供給も多いようです。
以下は、Linkedin に掲載されているソーシャルメディアマーケティング関連の求人情報からの抜粋です。実際の求人情報には、リアルに仕事内容や必要なスキルが表れています。なお、以下の求人情報は全て抜粋です。(全てを掲載するとかなり長くなってしまうため。)
ソーシャルメディアダイレクター@広告代理店
さすが、代理店。クライアントよりソーシャルメディアに対して高度な知識と経験を保有していないといけないとあって、具体的なプラットフォーム名やツール名もバンバン出てきます。
まとめ:
広告代理店でのお仕事です。総合的なメディアに経験のあるソーシャルメディアダイレクターを求めます。全てのデジタル及び、ソーシャル(若干の出版)媒体をハンドリングできる人。
必要な経験:
・代理店での5年以上の経験(そのうち、2年はソーシャルメディアであること)
・B to C, B to B の両方において、チャンネル、コンテンツ、ターゲット、ブランドガイドライン戦略などの経験があり、以下のようなツールを使いこなせること。Radian6, Scoutlabs, Compete, Klout など
・Radian6、Klout、などを使いこなした分析力に長けていること。
・Facebook、Twitter、Linkedin などのコミュニティ管理スキル。
・リストやコンテンツを用意しブロガーに直接コンタクトをとり関係構築。
・Lithium、Jive、EloquaなどのソーシャルCRM プラットフォームに熟練していること。
仕事内容:
・メディアチームとメディアプランを立案。
・放送局、出版、デジタル企画チームと共に総合的なキャンペーン企画を立案。
・その他、クライアントの交渉やコミュニケーションに権限と責任を保有。
ソーシャルメディアマネージャー@IT系企業
こちらもIT企業だけあり、具体的なツール名に SEO の知識も求められています。それにしても、上記でもありましたが、ブログを作成したりブロガーさんとの関係構築も大事な仕事のひとつなんですね。
仕事内容:
・マーケティングチームと共にソーシャルメディアプログラムを企画、その後の運営・実行を担当。
・弊社のソーシャルメディアでの存在強化。
・ソーシャルメディアのスケジューリングを行い、ソーシャルメディア活動のインパクトを計測。
・ソーシャルメディアマーケティング上で必要なコミュニケーションを実行。
必要な経験:
・テクノロジー企業で3年~7年間のマーケティング経験があり、そのうち少なくとも3年間はソーシャルメディアを担当したこと。
・高度な読み書き能力・ソーシャルメディアで実際に計測できるような結果を残したことがあること。
・Twitter、LinkedIn、Facebook、YouTube、ブログに熟練していること。
・Radian6、Scoutlabs、Kloutなどの効果測定ツールに精通していること。
・ブログ経験があり、ブロガーと直接業務を行った経験があること。
・SEO に精通。
・Salesforce.comのようなCRMツール、Marketoのようなマーケティングオートプラットフォーム、Lithiumのようなコミュニティプラットフォームに精通していること。
シニアソーシャルメディアマネージャー@超大手一般消費財
上記2件に比べると、ソーシャルメディア1本というよりは、総体的なマーケティングの知識と経験を有した上でデジタルやソーシャルにも強い人という印象ですね。
まとめ:
弊社内での部門を超えたチーム、デジタル系広告代理店などと一緒にソーシャルメディア戦略を進めていただきます。マーケターに進行中のソーシャルメディアマーケティングについての見解を提供し、全てのソーシャルメディア活動において弊社を代表していただきます。上司は、デジタルマーケティングダイレクターです。
必要な経験:
・一般消費財でのデジタルマーケティング、もしくはデジタル系広告代理店でソーシャルメディアマーケティング経験が8年以上あること。
・総合的なマーケティングミックスに熟練し、その中でデジタルが担う働きを的確に理解していること。
・デジタル内でのエコシステム:ウェブ、モバイル、ソーシャル検索、e-commerce などの作用を理解し、購買へ導く行動を最適化する術を理解していること。
・Facebook のようなソーシャルメディアプラットフォームに熟練。・メディアやテクノロジーのトレンドに精通し、顧客の挙動や考え方などをビジネスに結びつける洞察力に長けていること。
いかがでしょうか。同じような職種でも業界や企業によって、必要とされるスキルは多様ですね。日本でも今後、「ソーシャルメディア担当」がどんどん広がっていくのでしょうか。
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