Windows グループの大倉です。
Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build 公開のお知らせです。
さらに進化した Sleipnir for Windows は Sleipnir ユーザーの方からの要望の中から、特に重要度の高い機能の実装を積極的におこないました。Sleipnir 2、Sleipnir 3 ユーザーはもちろんのこと、通常のブラウザでは物足りないと感じている方にも選択していただけるブラウザを実現するため、Sleipnir 3 では着手できなかった課題にも取り組んでいます。
今回のリリースはブログ限定のアーカイブ版のみですが、常用できるレベルに仕上がっています。(インストーラ版の公開と Sleipnir 3 をご利用いただいている方への更新通知は次回以降を予定しています)
・Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build をダウンロード
(更に新しいバージョンがリリースされています)
高速化とメモリ使用量の軽減
新 UI による軽量化
メモリやリソースの使用量だけではなく CPU 負荷が軽減され、起動速度が 10% 以上、CPU や HDD の性能が低い場合はそれ以上に向上しています。タブ切り替えのなどの起動後の操作も軽快になりました。(高速化については Sleipnir 4 のリリースまで引き続き調整がおこなわれます)
動作環境に応じたモード選択
CPU のコア数や実装メモリ数に応じてスレッドやプロセスの使用方法が最適な状態に調整されます。この機能によりメモリ消費量や CPU 負荷が軽減されます。
アップデートの高速化
アップデートを高速化するための改良をおこないました。アップデートの待ち時間が従来の 1/2 ~ 1/3 に短縮されます。
(Trident と WebKit で個別にマニュアル設定も可能です)
UI デザインとツールバーアイコンを一新
Aero Glass の視認性の改善するため、Aero Glass を極力排除した UI デザインと、識別しやすいアイコンに変更しました。(Sleipnir 4 のリリースまでにデザインが変更される可能性がありますのでご了承ください)
(軽量化をおこないつつ、デザインと視認性のバランスを考慮した新しい UI)
WebKit と Trident で使用できるクイックセキュリティを搭載
クイックセキュリティの UI や操作性も見直されています。規定値の設定場所は カスタマイズ|セキュリティ に全て移動されています。一時的な切り替えはステータスバーだけではなくツールバーのクイックセキュリティバーからも可能です。
クイックセキュリティバーはデフォルトでは表示されていません。ツールバーのコンテキストメニューから追加してください。
(WebKit と Trident では設定できる項目が違います)
横断検索 (仮称 Sleipnir 4 Final Build で搭載予定)
検索キーワードから Sleipnir のブックマークや履歴、アクション名などの検索が可能になり、Sleipnir Mobile for Andriod でおなじみのピックアップ検索を Sleipnir for Windows 用に改良した機能も搭載予定です。
(上記の画面はプロトタイプ段階のものであり、UI や仕様が大幅に変更される可能性があります)
操作性の改善
キーボード併用時の操作を統一
これまでにもブラウザビュー上の Ctrl+クリック、Shift+クリック、センターボタンを使ってリンクの開き方をコントロールできましたが、この操作をブックマークバーやブックマーク、履歴でも利用できるようにしました。特にリンクを開くときの設定を新規タブで開かないようにカスタマイズされている方には最適です。
マウスジェスチャの軌跡
マウスジェスチャ使用時にマウスの軌跡表示するようにしました。(タッチページングは除く) この機能はカスタマイズダイアログから ON / OFF 可能です。
その他
– 全てのタブを閉じたときにホームページが表示されるようにしました
– フォームを移動するときにマウスでドラッグできる領域を拡張しました
– ツールバー上のコンテキストメニューを表示できる領域を拡張しました
– ブックマークを追加するときのツリー表示が展開していたものを修正しました
– メニューやボタンメニューの項目を見直しました
直感的なタブの動作を実現するスマートタブを搭載
Sleipnir と言えば 「タブのカスタマイズと使いやすさ」 で多くの方から支持されてきましたが、カスタマイズだけではフォローできない動作を実現するためにスマートタブ機能を追加しました。タブの追加位置や閉じた後にアクティブになるタブの動作はタブの関連性によってスマートに管理します。
Fenrir Pass Connect の設定をサブメニュー化
サブメニュー化することによりメニューの視認性と操作性が向上しました。
Sleipnir の UI 上や外部からのドラッグ&ドロップを改善
アドレスバーからブラウザビュー、ブックマークパネルからデスクトップなど、いくつかのドラッグ&ドロップ操作が追加されました。
アドレスバーや検索バーにサジェスト機能を追加
すでに Sleipnir Start で先行リリースしている機能です。アドレスバーに関してはサジェスト機能だけではなくウェブページの履歴や入力履歴が表示されます。(この機能に関しては Sleipnir 4 のリリースまで更に調整をおこなう予定です)
大切なデータを守る復元機能を強化
ブックマークやタブに関するデータが破損したとき、データの復元機能が自動的に実行されます。もしも、復元機能が実行されなかったときにもダイアログ上から過去のバックアップを選択して復元することが可能です。Sleipnir が突然終了してしまったときも終了前のタブの状態に戻ることができます。
(直近の状態だけではなく数日前の状態にも戻すことが可能です)
更新/中止ボタンを統合
更新と中止ボタンを統合し、アドレスバーから切り離しましたので自由に配置できるようになりました。
上級者向け
WebKit のキャッシュフォルダの変更
WebKit エンジンのキャッシュフォルダの変更ができるように WebKit の起動パラメータを追記する方法を提供しました。
(ダブルクォーテーションとマイナス文字がブログの自動変換機能によって正しく表示されていませんでした。ご指摘ありがとうございました。)
/user.ini への記載例/
[WebKit]
AddStartupParams="--disk-cache-dir="C:\temp\cache""
軌跡のカスタマイズ
マウスジェスチャの軌跡の色や太さを変更できます。
/デフォルト値/
[MouseExtension]
TraceColor="0x0000FF"
TraceWidth="5"
/user.ini への記載例 ~ オレンジ色+線を太く/
[MouseExtension]
TraceColor="0x0066FF"
TraceWidth="8"
UI のカスタマイズについて
Sleipnir for Mac のように 「指で触れたら切れそうなくらい」ではありませんが、Sleipnir for Windows も UI のカスタマイズでブラウザビューが広く使えます。実際にはもう一段減らすことも可能ですが… 使いやすさとのバランスを考えると、このような感じでしょうか。
(タブとアドレスバーの2段表示をおこなった場合の比較)
さらに進化した Sleipnir for Windows と共に多くの方に共感していただけるブラウザ開発を行っていきます。
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・Sleipnir 4 for Windows Technology & Design Build をダウンロード
(更に新しいバージョンがリリースされています)
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