こんにちは、西田です。
【Sleipnir 6 のディープな話】シリーズ第2回目です。前回は Sleipnir 6 の良さをどこに作ろうとしたかについて解説しました。今回は Sleipnir 6 の良さを最大限発揮できるタブの「開きっぱなし」という使い方について解説します。
開きっぱなしとは?
まずは「開きっぱなし」と呼ぶ使い方がどのようなものなのか、といっても文字通りそのままなのですが、一度開いたタブを(確実に2度と見ることがないものを除いて)閉じずに開いたまま置いておきます。再び見るときは開き直すのではなく開いたままにしているタブに切り替えます。キリの良いタイミングや気が向いたときに不要なタブをまとめて整理します。
開きっぱなしのメリット
開きっぱなしで使うと以下の様なメリットがあります。
いつものページにすぐアクセスできる: よく見るページはタブバーの決まった位置に置いておけば、もっとも素早くアクセスできます。ブックマークバーのように同じページをいくつも開いてしまうことは起こりません。
一時的なページを楽に扱える: 調べ物や買い物などで数日間だけ必要なページは普段どうして管理していますか?いちいちブックマークで整理するのは面倒じゃありませんか?開きっぱなしなら必要な間だけ置いておいて、要らなくなったら閉じるだけです。しかも戻る・進むの履歴もそのまま置いておけますので安心です。
ページの読み込み直しを減らせる: 開きっぱなしなら何度も見るページは読み込まれたままなので、待ち時間の短縮や通信量の削減につながります。
整理を強要されない: 作業途中でPCをシャットダウンしないといけなくなったときに、開きっぱなしにできないブラウザだと失いたくないタブをブックマークなどに退避して再起動後に手動で復元しなければなりません。一番面倒なのはどれが必要か、どう整理するかという判断を迫られることです。開きっぱなしならそのような作業は一切不要です。面倒な判断も気が向くまで後回しにできます。
これらのメリットが、開きっぱなしにするというむしろサボる方向に使い方を変えるだけでまとめて得られるというところに大きな魅力があります。
開きっぱなしにできない2大理由
このようなメリットのある開きっぱなしが、今まで日の目を見ることがなかったのには理由があります。ブラウザの歴史の中で形成されてきたスタンダードがタブを積極的に閉じるスタイルで、それを前提にした従来のブラウザにはむしろ開きっぱなしを阻害するバイアスがかかっています。ただそのような中でも開きっぱなしを実践している方がいるということが、この使い方の魅力の強さを示しています。
従来のブラウザで、あえて開きっぱなしにしようとしたときに直面する最も大きな課題が以下の2つです。
- タブを開けば開くほどタブを探しにくくなる
- どんどん動作が重くなる
Sleipnir 6 では上記課題の解決に取り組みました。Sleipnir がずっとこだわり続けてきたタブの使い勝手の良さと合わせて、かつて無いほど開きっぱなしに適したブラウザに仕上がっています。
それでは、次回は Sleipnir 6 が開きっぱなしに適する理由について詳しく解説します。引き続きよろしくお願いします!
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