こんにちは!UI デザインの松野です。
昨日から始まったFenrir Advent Calendar 2014!今日は2日目です。
テーマは2014年にグッときたコレなんですが、みなさんはクラウドファンディングサービス Kickstarter、ご存知でしょうか。何かプロジェクトを立ち上げたい人が資金を募って、一定額になれば実現する、というアレです。大抵は出資者に報酬があって、完成したものをもらえたりします。
未来を見せてくれそうなプロダクトなんかがこういったサービスから現れて、たびたび話題になりますね。過去には没入型デバイス Oculus なんかもそうですし、3D プリンタ関連やらドローンやらも活発でした。
小粋なアイディアが光っていたり、つくった人が透けて見えるようなデザインが大好物の私は、日々いろんなプロジェクトを見つけては楽しんでいます。
というわけで、ここでは Kickstarter から、大きく取り上げられなくても個人的にグッときたプロジェクトをいくつかご紹介してみます。
SwatchMate Color Capturing Cube
スポイトツールを現実世界に持ってきたようなガジェットです。四角い本体の上をタップして、色を調べることができます。画面上ではよく使うスポイトですが、リアルなものの色を取る体験に単純におもしろさがあります。
Pledge(契約)したのは去年ですが、ついこないだ届きました。
最初にキャップの内側の色でキャリブレーションします。うまいデザインですよね。
こうして押し当てて上をタップします。
取った色は iPhone アプリに残せます。RGB や CMYK のほかに
コピックの名前を教えてくれるところもおもしろいですね。
おまけ機能として温度と照度もわかります。
これは Stretch Goal(報酬が追加される延長目標額)で実現したものです。
実用性?いやいや、野暮なこと言っちゃいけません。
SwatchMate Color Capturing Cube
Moff:a wearable smart toy changes everything into toys
大阪のハッカソンから生まれた玩具です。地元ということもあって迷わず応援しました。光線銃やラケット、ギター、魔法の杖などを選んでそれっぽくジェスチャすると、その音が鳴るという代物です。ごっこ遊びの想像力を音によって広げたり伸ばしたりしてくれるのがいいですね。
こちらは現在、商品化されているので購入もできます。
Moff は利き腕につけます。Apple Watch が発売されても安心ですね。
選べる音はリリース後もちょくちょく増えています。
今はクリスマス仕様になっていました。活発にアップデートしてますし、今後にも期待です。
大きなおともだちは年齢入力画面のデフォルト値(10歳)で
ひるんではいけません。童心に帰って遊んでください!
Moff:a wearable smart toy changes everything into toys
Align – A Minimal Pen with a Twist
ミニマルなのに、印象的なフォルムをもった美しいペンです。ずれた部分をくるっと回してペン先を出します。見た目のアクセントというだけでなく、転がり防止としても機能しているところが素晴らしいデザイン。
Reward(報酬)はまだ届いてないんですが、待ち遠しいです。
画像:www.beyond-object.com/ より
Align を制作した Beyond Object は、本体が空洞のように見える USB メモリなんかも
販売しています。だまし絵っぽい驚きがぴりりと効いたプロダクトです。
画像:www.beyond-object.com/ より
Align – A Minimal Pen with a Twist
Poquito Wood Wallet
こちらもミニマルなデザインの財布です。木製を削り出した、いい仕事をしています。カードや少しの紙幣をまとめられるだけでなく、小銭が数枚入るくぼみがあります。何でもカードで支払うなら本当にこれひとつで出かけられますね。カードとコインが入る枚数、カードが落ちないけど取り出しやすいゴムの強度など、小さくてシンプルな本体に優れたデザインが凝縮されています。
もっとも、個人的には定期入れとして使っています。
交通系ICカードやコンビニのカードなどを入れています。
裏側です。木製の本体とカードを留めるゴムバンドでできています。
財布を忘れたときに、入れていた500円玉×3に助けられたことがあります。
Sa™:The Umbrella Reimagined
金属の骨を持たない傘です。折り紙のようなおもしろい閉じ方をします。傘ってあんまり変わらないですよね。道具として完成したように見えるものでも、デザイン次第でまだまだ改善できることを思い出させてくれます。
こちらは昨日までのキャンペーンでした。無事に目標額を達成して
さらにコンパクト版も制作予定だそうです。
画像:www.kickstarter.com/ より
City Mystic • New York:Tarot Deck
この中では変わり種、写真でタロットカードのフルデッキ(78枚)を制作するアートプロジェクトです。伝統的な図案をモダンな表現で再構築しようというこの試みでは、ニューヨークで撮られたモノクロ写真を重ね焼きして、タロットカードに仕上げています。
洒落た街のモノクロ写真も、意味を与えられた途端にオカルトな雰囲気を匂わせます。
小アルカナも揃ってます。柵や小窓を剣や金貨に見立てたりと秀逸。
箱は「世界」です。
デッキといっしょにおまけで入っているポストカードは「塔」でした。
いい意味のカードじゃないですけど、とりあえず、ひっくり返して解釈します。
来年も、ブレイクスルーなデザインができますよう!
City Mystic • New York:Tarot Deck
いかがだったでしょうか。ほかにもご紹介したいプロジェクトは色々ありますが、6つ選んでみました。クラウドファンディングといえば Kickstarter 以外にもたくさんありますが、こういったサービスから今後もおもしろくて世の中をよくしてくれるプロダクトやサービスがどんどん現れそうです。
フェンリルもみなさんに驚きと感動をもって気に入っていただけるようなプロダクトを届けていきますので、これからもどうぞ注目していてください!
おまけ
記事と関係ありませんが、せっかくのアドベントカレンダーですし何かクリスマスっぽいのもほしいなと思って、Sleipnir スノードームをつくりました。カーソルに合わせて視差効果で動きます(環境によって動かなければご容赦ください)。Parallax.jsを使いました
こうして雪を降らせてると本格的な冬の到来を実感しますが、風邪などひかれませんように暖かくしてお過ごしください。それでは!