こんにちは。エンジニアの安岡です。
PhpStorm という IDE をご存知でしょうか?
巷では 「PhpStorm が PHP 界最強のエディタ」説があったりするとのことですが、
正直、私はフェンリルに入社するまで知らなかったです。
PhpStorm に乗り換えてから一年ほど経ったこともあり、
所感を述べてみたいと思います。
PhpStorm とは?
PhpStorm とはチェコの JetBrains 社が開発している有料の PHP 統合開発環境(IDE)です。 主に以下の機能をサポートしています。
- サーバーサイド開発
- PHP (PhpStorm 2016.2 からは PHP7 に対応)
- フロント開発
- HTML5、Haml
- Blade、Twig、Smarty
- CSS、Sass、Less、Stylus
- JavaScript、CoffeeScript、TypeScript
- Emmet
- タスクランナー
- Grunt
- gulp
- 依存管理ツール
- Composer
- データベースクライアント
おすすめの機能10選
PhpStorm を使うなら、この機能を使わないともったいない!
というものをチョイスしてみました。
※ ショートカットは Mac 用のみ記載しました。
ファイル検索・クラス名検索
「Command + Shift + O」でファイル名検索、
「Command + O」でクラス名検索できます。
ステップ実行
PHP の Interpreter の設定と、Xdebug のインストールが前提となりますが、ステップ実行が可能です。
ステップ実行は、var_dump や print_r のようにソースコードに仕込む必要がなく、エディタでブレイクポイントを指定するだけです。
ソースコードを汚さずにデバッグが可能となります。
Jump To Source, Back
「Command + ↓」で、メソッドを呼び出している場所から、メソッドを定義している場所へ移動します。
「Command + [」で移動前の場所にも戻ることもできます。
時間の節約という意味では、この機能が最も効果大でした。なにせショートカット一発で読みたいコードへ移動できますからね。
vim を使っていた時は ctags コマンドでインデックスを作成してタグジャンプしてましたが・・・。エディタが自動的に静的解析してくれるというのはなかなか素敵です。
Find Usage
メソッドが呼びだされている場所の一覧を表示します。
Doc コメントの補完・チェック
関数を記述後、関数の上で「/** + Tab」を押すと Doc コメントを補完してくれます。
関数を修正した時に、関数の内容と Doc コメントの内容とミスマッチがある場合は、波線で教えてくれます。
DB / SQL
- DB に接続して、データの参照、編集・削除
- DDL の参照
- ダイヤグラム図
- コンソールから SQL を実行
など基本的なことは全てできます。
「コンソールから SQL を実行」で、サブクエリだけ実行できることが便利でした。
ファイル・フォルダ差分表示
比較したいファイルまたはフォルダを選択して「command + D」を押すと差分が表示されます。
たとえば本番環境とステージング環境の設定ファイルの差をパッと確認したい、なんてときに重宝しそうな機能です。
git コンフリクト解消
コンフリクトを解消する時って、関係者に確認を取ることがありますよね。そんなときに綺麗な GUI で作業できると幸せです。
CSV ファイル を表として閲覧・編集
デフォルトでは CSV ファイルはテキストとして表示されます。
右クリックして「Edit as Table…」を選択すると、表として閲覧・編集が可能になります。
え? 「 Excel で開いて編集すればいいじゃない」ですって?
Excel は基本、文字コードが Shift-JIS なので、UTF-8 の CSV を開くと文字化けしちゃうことがあるじゃないですか・・・
PHPUnit
テストメソッド単体で実行や、テストケース単位で実行できます。
また、コードカバレッジを実行した後に、対象ファイルを開くとテストが通った行は GREEN に。そうでない行は RED で区別されます。
RED を見ると、GREEN に変えていきたくなりませんか?
さいごに
PhpStorm の機能的な良さをつらつらと書いてきましたが、
それらもさることながら、「デザインがシュッとしてる!」というのも大きな魅力になっているのかな、と思います。
エンジニアにとってエディタは毎日使うものですし、機能面でもデザイン面でも要求は高いものになると思うのですが、PhpStorm はそれらに十二分に応えてくれるエディタだと思っています。
お金を出してまでエディタを使うのはちょっと・・・という方は、30日間の無料トライアル版 も用意されていますので 未体験の方はぜひ一度触ってみてください!