こんにちは!UI デザイナーの吉竹です。 Sleipnir 5、ついにリリースされましたね。皆様はもうインストールされましたか?
今日は、ソフトウェア以外のリリース報告をさせて頂きます。
フェンリル社員が執筆した iOS 7 のデザイン本が発売されました!!!
発売されたのはこちら。 
iOS 7 デザインスタンダード 最新のフラットデザインに対応 – iPhone に最適な UI・UX を徹底的に解説!
荻野 博章 (著), 丸山 弘詩 (編集) / 価格:¥2,940
フェンリルでは Sleipnir などの自社プロダクト以外にも、多くの企業様との共同開発事業をおこなっております。
もちろん、iOS 7 のデザインに関しても、いち早くお手伝いをさせて頂いております。 『iOS 7 デザインスタンダード』はタイトル通り、iOS 7 のデザインについて学べる…だけではなく、 モバイルアプリの企画提案を行う際の流れの解説やノウハウの紹介など、多岐に渡る内容となっています。
著者はフェンリル在籍 4 年目、デザインチームのボスであり新米パパさんの荻野です。
内容紹介
本書は、iOSアプリケーションのデザインに必要な情報を順を追って網羅的にまとめています。iOS 7の基本概念と、そのUIをデザイン・制作するための知識を身につけることができます。
UIデザイナーだけではなく、企画担当者やディレクター、エンジニアといった、アプリ開発に関わる全ての人に向けたデザイン解説書です。特に、DTPやWEBなど他分野の経験はあっても、iOSアプリのUIデザインは初めてという方、AndroidなどのUIデザインの経験があり、iOS 7についてまとまった資料や実践的な考え方を知りたい方に最適な内容となっています。
目次
Chapter 01 UIデザイン基本概念
1-1 デザインコンセプト
1-2 デザインに関する主要ポイント
1-3 その他 iOS 7 の特徴
Chapter 02 UIパーツ
2-1 ビュー
2-2 バー
2-3 コントロール
2-4 情報 / 通知
2-5 アプリケーションアイコン / 起動画面
Chapter 03 デザイン実践
3-1 アプリケーション開発の流れ
3-2 企画と UX デザイン
3-3 モバイル UI
3-4 ビジュアルデザインと実装
APPENDIX 巻末資料
APPENDIX 1 各種デザイン一覧
APPENDIX 2 参考サイト
本書はこのような構成となっています。
1章では iOS 7 がなぜあのようなスタイルになったのか、何を大事にしているのか といった基本的な理念が学べます。iOS 7 のことをよく知らない方はどういうものか理解でき、知っている方でも新しい発見があるのではないかと思います。
2章では、iOS で使われている UI パーツを事細かに紹介し、iOS 6 以前とどう違うのか、 iOS 7では何に気をつければいいのか、といった UI のお作法について学べます。普段目にしている UI には、ひとつひとつ名前が付いています。デザイナーや営業が読むことで、開発メンバーとのコミュニケーションもスムーズに進みます。
3章では実際の企画提案に近い流れを紹介しつつ、モバイルアプリの開発の流れを追います。 デザイナーが果たすべき役割とは、クライアントへの提案はどのようにおこなえばよいか、 実際の画面デザインを生み出すための手法は何があるか、など一連のフローを疑似体験しながら学べます。
私はこの本を”いち読者”として読んだ時、とても丁寧に作られていて教科書のような安心感があるな、と感じました。
例えば1章では、iOS を触った人なら「当たり前でしょ」と思えるような『視差効果』や『Siri』について、きちんと言及されています。
また2章でも、ひとつひとつのUIに丁寧な解説がつけられています。章の後半では、アプリケーションアイコンはどう変わったか、既存のアプリをiOS 7 に対応させるにはどうしたらいいか、なども書かれています。
3章は私が最もおすすめしたい章です。 iOS が世に出てはや 6 年近くが経ちましたが、まだまだ『モバイルアプリの企画提案』にフォーカスした書籍や記事は多くありません。そんな中で、200 以上の企画提案・受諾開発に関わった人間だからこそ書ける、実践的で濃密なノウハウがこの章には詰まっています(読みながら「入社当時に教わったなぁ。。」としみじみしました)。
もちろんフェンリルで実際に行っているフローでもありますので、共同開発事業にご興味のある企業さまには「フェンリルってこんなこと考えながらデザインしてるのか〜」と感じて頂けます。
各章ごとに役割がハッキリしていますので、手元に置いて必要に応じてパラパラめくって読む、という使い方ができるかと思います。
こんな方におすすめ!
iOS 7 について知りたい方だけでなく、営業や企画の方、iOS プログラマになりたての方、Web からモバイルアプリに移行したデザイナー、あるいはこれからデザイナーになるぞ!と熱い意思を持っている学生さんなど、多くの方のお役に立てる1冊だと言えます。
この記事を読んで興味を持たれた方はぜひ、帰り道にちょろっと書店に寄って手に取って頂いたり、ネットでポチッとして頂ければ幸いです。