こんにちは。共同開発部 開発担当の伊藤です。
7/5 に開催された第1回 Japan Xamarin User Group Conference に参加してきました。
Xamarin は以前このブログでも Xamarin を使って iOS, Android, Windows ストアアプリを効率的に開発する!という記事でご紹介しましたが、C# で iOS、Android、Mac のアプリを開発できるツールキットです。
今回のイベントは 6 月にあった大型アップデート Xamarin 3.0 にあわせて世界各地で行われている Xamarin 3 Celebrate Party を兼ねての開催となり、Xamarin 3.0 の新機能の話題を中心にセッションが設けられました。
Xamarin 3.0 とは
まずは、Xamarin 3.0 について軽くご紹介します。iOS / Android のアプリを作るという基礎の部分は変わっていませんが、より便利に開発できるように以下のような機能が追加されました。
- 標準開発環境 Xamarin Studio のメジャーアップデート。これまでプラグインを別途用意しないといけなかった NuGet の利用が標準でできるようになり、.NET のベースクラスライブラリのドキュメントも Xamarin Studio で閲覧できるようになった。
- Xamarin Designer for iOS。Xamarin Studio や Visual Studio 内で iOS の Storyboard を直接編集できるようになった。Xcode のエディタよりも、一部の機能はより洗練されている。
- 関数型言語 F# の標準サポート。
- Xamarin.Forms。UIまで含めてクロスプラットフォーム開発できる MVVM ライブラリ。
特に Xamarin.Forms は、UI の実装も現実的なレベルで共通化できるということで非常に注目されています。
各セッションの概要
今回はメインのセッション 3 つと、LT が 4 本ありました。それぞれ簡単に概要をご紹介します。
Xamarin 概要
スタートセッションとして、Xamarin の概要についてお話しされました。Xamarin は通常の開発でできることはすべてできるが、Write Once, Run Anywhere ではないことが改めて紹介されていました。
また、セッションの初めに、今回ユーザーグループの立ち上げにかける思いを熱く語っておられて、コミュニティのスタートとしてとてもよいセッションだったと思います。
Xamarin.Forms 概要
Xamarin.Forms の概要についてデモを交えてご紹介されていました。
実際にどのように開発すればよいのかというところや、各プラットフォームの UI がどのように実装されていて、カスタムのコントロールを定義する方法や、MVVMライブラリとしての側面、DIコンテナの部分について踏み込んで紹介されていました。
クロスプラットフォーム UI としてもおかしくならないレベルで考えられており、最大公約数的になって足りない機能はもちろんあるけど、それを簡単に補えるようになっていてとても現実的な線だなと思いました。
Xamarin Studio 5 ではじめる Storyboard + Auto Layout
伊藤からは Xamarin Designer for iOS の紹介をデモを交えてさせていただきました。
Storyboard の操作の基本的なところはもちろん、Auto Layout についても基本的な使い方はできるようにご紹介しました。
Lightning Talks
今回は各セッションの合間に LT が挟まりました。
Xamarin.Mac で使える Eto.Forms の紹介や、F# で書いた Xamarin アプリと Raspberry Pi を連携させるお話などがありました。
懇親会
会場内で懇親会が行われました。今回は Party ということで Xamarin のロゴをデコレーションされたケーキが用意され、記念写真撮影の後カットされてふるまわれました。
その他、飲み物やお菓子なども用意され、短い時間ではありましたが情報交換を行ったりしました。
おわりに
当日はあいにくの雨でしたが、多くの人が参加されており、Xamarin への期待や注目度の高さを感じました。Japan Xamarin User Group としても今後も継続的に活動していくということなのでとても楽しみにしています。運営のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。
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