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3DCG を始めたい映像クリエイターに CINEMA 4D をオススメする理由

こんにちは。R&D 部の近藤です。

普段モーショングラフィックスなどを制作している人で、
3DCG を始めたい、興味があるけどどれがいいのか分からない。
映画業界やゲーム業界で使うような本格的なものは高価だし、
そこまでガッツリとしたものじゃなくていいんだけど、長期的に使うならちゃんとしたものがいい…。なんて考えている方はいませんか?

けっきょくどれがいいのか?
私は CINEMA 4D をお勧めします。

CINEMA 4D は MAXON が出している総合型 3D ソフトで、通称 C4D と呼ばれています。

Maya、3dsMAX、Lightwave3D などが映画の VFX やキャラクターモデリング・アニメーションを得意とするのに対し、CINEMA 4D はモーショングラフィックスを得意とするソフトです。
特にこのような分野の映像制作に向いています。

  • モーショングラフィックス
  • キネティック・タイポグラフィ
  • インフォグラフィック動画

他にも建築パース作成などが得意ですね。
また直感的な操作で初めての人でもとっつきやすいです。
今回はその CINEMA 4D を映像クリエイターにお勧めする理由をまとめてみます。

CINEMA 4D 公式サイト
CINEMA4Dとは

AfterEffects との連携

なんといってもこれが嬉しいです。
モーショングラフィックスなどを制作している人の大半は AfterEffects を使っているかと思います。
CINEMA 4D は AfterEffects とのシームレスな連携が行えますので、
AfterEffects でのビューを確認しながら CINEMA 4D で 3DCG の作業が出来ます。

MoGraph(モーグラフ)

CINEMA 4D 最大の特徴が MoGraph かと思われます。
これは何かと言うと、たくさんのオブジェクトを効率よく動かす機能です。
オブジェクトのクローンを、エフェクタというものでコントロールします。
とても便利な機能で、この機能のために CINEMA 4D を選ぶというくらい高い評価を得ています。

CINEMA 4D トレーニングサイト MoGraph基礎: 1. MoGraphとは何か
MAXONJAPAN による作例 MoGraph による UI エレメント制作サンプル1

ちなみに後述の CINEMA4D LITE でも MoGraph の機能が一部使えます。

キャラクターモデリングも出来る

CINEMA 4D はキャラクターモデリングには弱いと言われているのですが、
モデリングからアニメーションまで一通りの事は出来てしまいます。
初音ミクのグリコのポッキー CM は CINEMA 4D で作られています。

CINEMA 4D で完結するキャラクターアニメーション制作事例

価格を抑えられる

CINEMA 4D はバージョンがいくつかあり、購入後に上位バージョンにアップグレード出来ます。
10万で購入したバージョンを持っているなら、もう10万支払えば20万のバージョンに更新出来ます。
ですので、高いソフトを買ったけど合わなかった〜なんていう事が減らせます。
バージョンは以下の4種類で、MoGraph 機能が使えるのは CINEMA 4D Broadcast と CINEMA 4D Studio になります。

  • CINEMA 4D Prime
  • CINEMA 4D Broadcast
  • CINEMA 4D Visualize
  • CINEMA 4D Studio

CINEMA 4D Studio は最上位バージョンのハイエンド 3D 向けです。
価格も高価ですしそこまでのものを望むなら映像業界やゲーム業界でスタンダートな Maya や 3dsMAX を買った方が良いんじゃないかと個人的には思います。
今回の記事は普段モーショングラフィックスを制作する人向けですので、ここは CINEMA 4D Broadcast をお勧めいたします。

CINEMA4Dのバージョンを使い方で選ぶ

まずは CINEMA 4D LITE から触ってみる

AfterEffects CC から CINEMA 4D LITE という CINEMA 4D の機能制限版が標準装備されていますので、まずはこちらで触り心地を確かめてみるのがいいと思います。
プロジェクトパネルで右クリック/新規 MAXON CINEMA 4D ファイルで立ち上がります。


デフォルトでは英語版になっているので、日本語化の作業が必要です。

CINEMA 4D Liteと通常製品版との機能比較
CINEMA 4D Lite日本語化の方法

おわりに

こちらは私が CINEMA 4D で具体的に何が出来るのか調べていた時に参考になったメイキング動画です。

Making of: Plastic Voice

yama_koさんの作品で、CINEMA 4D を使い制作されています。コンセプトから検証〜完成まで簡潔にまとまっていて分かりやすかったです。

いかがだったでしょうか?
まだ多少マイナーで、チュートリアルの数では劣るかもしれませんが、モーショングラフィックスを作りたい人にとっては便利な機能がたくさんあると思います。


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