インフラ担当の野田です。主に AWS を活用したウェブサービスの設計・構築・運用をしています。
さて、2017 年 11 月 27 日 〜 12 月 1 日にかけ、re:Invent 2017 が開催されます。re:Invent は AWS が年に 1 回開催しているイベントで、毎回多くの新規サービスや、新機能の追加が発表されます。昨年は参加することができなかったのですが、今年は私も参加できることになったので、とてもワクワクしながら待っています。
ところで、昨年末の re:Invent 2016 で発表された新サービスは、今年 1 年どのようにリリースされてきたのでしょうか。 少し気になったので、調べてみました。
新サービスのリリース状況
2017 年 11 月 1 日時点での各サービスのリリース状況をまとめます。
サービス | リリース状況 | 東京リージョン対応 |
---|---|---|
Amazon Athena | 即日リリース | 2017.6 |
AWS Glue | 2017.8 | 未リリース |
AWS Step Functions | 即日リリース | 同時リリース |
Amazon Lex | プレビュー公開, 2017.4 | 未リリース |
Amazon Polly | 即日リリース | 2017.10 |
Amazon Rekognition | 即日リリース | 未リリース |
Amazon EC2 F1 インスタンス | プレビュー公開, 2017.4 | 未リリース |
Amazon EC2 T2.xlarge / T2.2xlarge | 即日リリース | 同時リリース |
Amazon EC2 R4 | 即日リリース | 2017.1 |
Amazon EC2 I3 | 2017.2 | 同時リリース |
Amazon EC2 C5 | 未リリース | 未リリース |
Amazon EC2 Elastic GPU | 2017.8 | 未リリース |
Amazon Lightsail | 即日リリース | 2017.5 |
AWS Batch | プレビュー公開, 2017.1 | 2017.1 |
Lambda@Edge | プレビュー公開, 2017.7 | 非リージョンサービス |
Amazon Aurora for PostgreSQL | プレビュー公開, 2017.10 | 未リリース |
AWS CodeBuild | 即日リリース | 2017.3 |
AWS X-Ray | プレビュー公開, 2017.4 | 同時リリース |
AWS Greengrass | プレビュー公開, 2017.6 | 2017.9 |
Amazon EC2 Systems Manager | 即日リリース | 同時リリース |
AWS OpsWorks for Chef Automate | 2016.12 | 未リリース |
AWS Personal Health Dashboard | 即日リリース | 非リージョンサービス |
AWS Snowmobile | 営業経由 | 未リリース |
Amazon Pinpoint | 即日リリース | 未リリース |
AWS Artifact | 2016.12 | 非リージョンサービス |
AWS Organizations | プレビュー公開, 2017.2 | 同時リリース |
AWS Shield | 即日リリース | 同時リリース |
AWS Snowball Edge | 即日リリース | Snowball と一緒に 2017.9 |
サービスのリリース状況から見た、AWS の方針
re:Invent 2016 では非常に多くのサービスが発表されましたが、そのほとんどが既に正式サービスとしてリリースされています。すごいですね。re:Invent 2017 でも新たに多くのサービスが発表され、それらがどんどんリリースされることが期待できます。 願わくば、東京リージョンでも早期にリリースされることを。
唯一、Amazon EC2 の C5 インスタンスファミリーのみ、アナウンスから 1年近く経ってもリリースされていない状態です。 C5 ファミリーに搭載予定の Skylake-SP 世代の CPU は、2017 年 7 月頃に Intel から発売されているため、(AWS 向けにカスタムがおこなわれているとしても) もうそろそろリリースされても良いのではとも思います。
ですが、最近の EC2 インスタンスファミリーのアップデート状況を追いかけてみると、2017 年 7 月に Tesla M60 が搭載された G3 ファミリー が、2017 年 10 月に Tesla V100 が搭載された P3 ファミリー が投入されていることから、機械学習や流体計算などで使われる GPU 搭載のインスタンスの需要が高く、そちらが優先してリリースされているようですね。
今年の re:Invent 2017 では、これらを活用した機械学習系のサービスに大いに期待できるのではないでしょうか。
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