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AWS

#AWSRoadshow 2017 大阪に行ってきた

新規事業部の高田です。 2017/09/21(木) にグランフロント大阪で開催された AWS Cloud Roadshow 2017 powered by Intel® 大阪に参加してきました。


目次

  1. 予約
  2. 入場
  3. 基調講演(1):クラウドで実現する IoT、ビッグデータ、AI の活用と最新事例
  4. 基調講演(2):IoT with Amazon Web Services ~最新テクノロジーアップデート、AWS IoT と AWS Greengrass を中心に~
  5. 基調講演(3):【ヤンマー】お客様サービスを変革するヤンマーの IoT 戦略 A SUSTAINABLE FUTURE ~テクノロジーで、新しい豊かさへ。~
  6. ブース紹介
  7. 導入事例:【京セラドキュメントソリューションズ】情シス実録 – コスト最適化を目指したクラウドネイティブな運用と新たなクラウドプラットフォームへの挑戦
  8. 導入事例:【毎日放送】サーバーレス・アーキテクチャを全面採用した動画配信サービス
  9. Advanced Tech :サーバーレスアプリケーションの入門と実践

予約

会場はグランフロント大阪 北館 (B2F) コングレコンベンションセンターというところでした。

弊社は同ビルの 14F なので、エレベーターで B1F まで下って更にエスカレーターでもう一階層潜ったところ (F2B) が会場です。

ただ、業務時間内なので行ってもいいか上司にお伺いをたてたところ。

1分足らずで即 OK を貰ったので、喜んでいってきました。

弊社は、(納期逼迫などの状況がなければ)技術的なイベントに業務時間に参加をする許可をもらえる会社です。一緒に働きたい方は、ぜひ応募してみてください。おっと、話が逸れましたね。


入場

会場は同じビルなのでスムーズに来れました。数年この会社で働いているものの、 B2F というのは用がないので来ることはなかったのですが……

こんな広いエリアがあったとは……

AWS のイベントに参加するのはこれが初めてなんですが、大阪 梅田の一等地のこんなエリアを丸々貸しきることが出来て、尚且つそれが無料で参加できるという事実に、 Amazon という会社のパワーを感じました。


基調講演(1):クラウドで実現する IoT、ビッグデータ、AI の活用と最新事例

スピーカーはアマゾン ウェブ サービス ジャパン 株式会社 事業開発本部 本部長の安田 俊彦 様。

大量のデータの処理と保存を容易にするクラウドが IoT やビッグデータ、 AI が連携する時代が来ているという内容の講演でした。その中では、「クラウドは止められない不可逆な流れ」であると説明されていらっしゃいました。その理由は、クラウドがイノベーションを起こすエンジンとなっているからだそうです。

講演で気になった内容を幾つか。

ロゴ変更

知らないうちに、ロゴが変更されてました。

なんとも可愛らしい感じになってますね。

コンテンツグラビティという考え方

IoT に関連して、「コンテンツグラビティ」という考え方について言及されていました。 2014 年には提唱されていた概念のようですが、私はこの単語を知りませんでした。

IoT 機器などがセンサー情報を大量に吐き続けることで、非構造データが大量に発生し、それらがビッグデータとなりうるという話です。このデータは現在では AWS Machine Learning などを通じて処理を行う事になりますが、すると更にデータやコンテンツが整理されて新たなデータやコンテンツが生まれます。

このように、データやコンテンツが蓄積される程にその周りに恰も「引力」が働いたかのようにシステムやアプリケーションが引き寄せられていき、新しいことが出来るようになるというような概念のようです。これらは今後も更に加速していくでしょうと言うお話がありました。

以前私は一部上場の独立系 SIer に務めており、その時は「データは小分けにして、厳密に管理し、どこかに集約するのではなく、各企業が独自に保管するものである」という考え方が常識であったのですが、フェンリルに務めて AWS などのクラウドサービスの恩恵に預かるようになってからは、言語化出来ないながらもこのような感覚を抱いていたのは確かです。 AWS S3 や AWS Athena などは、以前の世界では考えられない何かだったなと、今では思うようになりました。これらも恐らく、コンテンツグラビティで AWS そのものにシステムやアプリケーションが引き寄せられている結果なのだと思います。

AWS 大阪リージョン

これは AWS Summit Tokyo 2017 でもアナウンスがあった件ですが、 2018 年には大阪リージョンが公開されるようです。今までは東京リージョン内でマルチ構成か、近隣国とのマルチリージョン構成という方法が日本国内からのレイテンシを気にする場合は一般的でしたが、今後は大阪・東京の国内マルチリージョン構成が可能になりますね。

準拠法の変更

いままで AWS 利用時の準拠法はアメリカ合衆国ワシントン州法でしたが、今後は日本法を適応するオプションが用意されているとのことです。日本のエンタープライズ分野では準拠法は避けて通れない課題でしたが、これによりオンプレミスからクラウドへのリプレイスの障壁が下がりそうです。

こんなツイートがありました。なるほど、パトリオット法対応の課題も一緒に解決されるわけですね。

確かに、この課題も解決されるのであればDR対策として公共分野での導入はメリットがある気がしますね。(予算確保や減価償却などの文化的に実際に導入してくれるのかどうかは別の話ですが)

AWS Snowball が東京リージョンで一般提供開始

何度かニュースで話に上がって写真だけ見たことがあったAWS Snowballですが、ついに東京リージョンでも導入されるそうです。PB級のデータが物理でやり取りできるようになるそうですが、前述の日本法を準拠法とするオプションと合わせて、全力で日本国内のエンタープライズ分野を取りに来ているなとひしひしと感じますね。

 


基調講演(2):IoT with Amazon Web Services ~最新テクノロジーアップデート、AWS IoT と AWS Greengrass を中心に~

スピーカーは Amazon Web Services, Inc. GM, AWS IoT Things Services の Satyen Yadav 様。

英語での基調講演ですが、非常に聞き取りやすい英語で平易な表現を用いてゆっくりと話して下さったので、「英語全然出来無い勢」の私でも、会場入口で渡された同時通訳受信機を使わなくてもある程度の内容を理解することができました。

IoT は先ずローカルで処理する時代

猫も杓子も IoT な世の中になってきましたが、 IoT には色々な問題があるようです。

先ず、通信に関する問題です。 IoT デバイスが設置される場所は過酷な場所である可能性があります。その為、私が今このブログを書いているようなリッチな通信環境ではなく、時々繋がったり繋がらなかったり、あるいは非常に通信速度が遅かったり、レイテンシが高くてリアルタイムな相互通信が不可能だったりします。

次に、経済的な問題です。 IoT デバイスによってあちこちからデータがどんどん発生しますが、それらをまとめて管理・やり取りするためのインフラコストがかかります。

最後が法的な課題ですが、発生したデータを(後から再評価したり訴訟に備えたり

 

するために)大量に保管する必要があります。

これらを解決するために、 AWS は IoT デバイス内で生成したデータを処理してまとめておき、通信が成立した時に送信して分析を AWS 側で行うという方式を AWS Greengrass というサービスを通して提案していました。

 

AWS Greengrass

発想は、 AWS Lambda (serverless) の機能を IoT デバイスのローカル側まで拡張してきて、ローカル内で処理が可能になるというもののようです。所見ではその価値がいまいち分かりづらいですが、カンファレンス終了後に色々と使い方を考えていると、 AWS Lambda で制御するプラットフォームに乗っかることで、 IoT と言いながら組込みの技術をダイレクトに扱わずとも仕組みを作ることができ、尚且つ仕組みの作り直しが実機に触れずとも可能であるということに気づきました。

当然、エッジコンピューティングを実現するためには組込み屋が「何と言うハイスペック!」と感じる程度のマシンスペックが IoT 機器に求められることになりますが、それでもオンラインから状況に応じてリモートアップグレードが可能であるという点は脅威としか言いようがありません。ソフトウエア屋と組込み屋とサーバ屋と通信屋がお互いの領域をすっ飛ばして融合したような、今までの常識を破壊するパワーを持ったサービスであるなと感じました。

通信アーキテクトは MQTT のような感じで Pub/Sub メッセージングモデルにニアリーだと捉えて良さそうです。内部で溜めてバッファすることができるので、常時接続していなくても大丈夫ですね。鍵を用いてセキュアな通信が可能なので、クリティカルな領域でも使い道があるかも知れません。

ただ、発表の中では特に言及されていなかったと思いますが、このモデルには弱点があり、 IoT 機器側のスペックが上がることで、消費電力問題が解決困難であるという点です。 IoT デバイスが通信困難となるような場所で活躍するとなると、どうしても電源の確保も困難となりえます。その為、野晒し放置型の IoT 機器にはあまり向かないと思われます。一方、重機や自動車、工業機械、船舶、スタンドアローンな自動販売機や券売機、キャッシュレジスター、一般家電のような電源とセットで稼働するか、あるいはエンジンによって自ら発電が可能な機械であれば AWS Greengrass はパワーを発揮してくれそうです。

AWS Greengrass でパワフルなマシンの IoT 化を AWS で進めたいお客様がいらっしゃいましたら、是非とも弊社にご相談ください。一緒にワクワクするような新しい仕事を考えましょう。

AWS を用いた IoT の実例

ルンバで有名な iRobot 様の実例と、鉱業・資源グループである Rio Tinto 様の話がありました。 Rio Tinto 様の例では AWS Greengrass を使用しており、重機に組み入れて路面状況を取り、路面のヒートマップを作成して凡そ半月で路面の整備が必要な箇所を明らかにすることが出来たという内容でした。

この例からも、やはり電源が確保しやすい物 (things) に組み入れることが、性質上向いていそうだなと再認識しました。

AWS Greengrass のアップデート

先ず、東京リージョンでも 2017/09/21 より利用開始になりました。また、 Python 2.7 、 Node.js 6.10 、 Java 8 も利用可能になったそうです。組み込み用の言語を習得しなくても、 IoT を始められそうですね。


基調講演(3):【ヤンマー】お客様サービスを変革するヤンマーの IoT 戦略 A SUSTAINABLE FUTURE ~テクノロジーで、新しい豊かさへ。~

スピーカーはヤンマー株式会社 ビジネスシステム部 執行役員 部長の矢島 孝應 様。

大阪は北区茶屋町に本社を構え、中央研究所を自然豊かな滋賀県米原市に設けられたヤンマー株式会社が IoT をどのようにビジネスに取り入れているかのお話でしたが、実際には IoT 以外にもためになるお話がたくさんありました。実際の業務内容などについてはあまり深く触れない範囲で、気になった点などをまとめていきます。

ヤンマーの由来

AWS とは関係ないのですが、ヤンマーは豊作の象徴であるトンボの大将「オニヤンマ」から来ているそうです。農機具により、農家の人の生活を楽にしたいという考えが元にあったと聞きました。

我々も「誰かの生活を豊かにしたり問題を解決したりして、誰かの生活を択に出来ればいいな。そして、我々のファンが増えれば良いな」と思いながら仕事をしているので、その考え方には共感するものがありました。

デザインの力

こちらも AWS とは関係ないのですが、ヤンマー様でクリエイティブディレクターをしていらっしゃる佐藤 可士和 様の「伝わっていないのは、存在していないのと同じ」というフレーズを紹介されていました。そこで、世の中に伝わるように「デザインの力」を取り入れるため、フェラーリのデザインをゆるされている奥山 清行 様がトラクターをデザインし、カッコイイトラクターを世に出すということもされています。確かに、最近のヤンマー様のトラクターのデザインは、凄くカッコイイフォルムになっていますね。
参考文献:YTシリーズ量産化、インサイドストーリー – ヤンマー株式会社

弊社でもデザインというものは凄く気にしています。「伝わっていないのは、存在していないのと同じ」や「デザインの力」という説明は、今一度、デザインについて考え直させられました。

デザインの先へ

今までの IT は「コスト削減、効率化」を主とした削るための IT でしたが、これからの IT は「商品力、営業力、経営力、グローバル化」を主とした会社の体力を向上させる IT が主になっていくとお話されていました。デザインの先は、テクノロジーで改善していくという話です。

先ず、モデリングデータをサポートの現場でも確認できるようにしたそうです。次に、各支社でのプラットフォームをクラウドサービスを使って統一化し、どこでも同じクオリティで仕事が出来るようにされていました。現場エンジニアから管理職、上層部までがデータをシームレスに共有できる仕組みが重要だと考えられていらっしゃるようです。コミュニケーションロスをなくしていくことで、みんなの力が合わさるように仕組みそのものをデザインされていらっしゃるなと、話を聞いていて感じました。

農機 IoT

ここで IoT のお話を聞きました。ヤンマー様では SMARTASSIST という、トラクターなどの農機を IoT でオンライン化するというサービスを展開されていらっしゃいました。トラクター自体に SIM が積まれており、事前に計画されていた以外の機器稼働があった場合、盗難の可能性有りとして即 GPS で追跡・補足をしてくれるそうです。

実は田舎ではトラクター盗難というのはよく起きていて、共通鍵で持って行かれるか重機で無理やり盗まれ、何台かまとめた後部品にバラして海外に持って行かれるということがしばしばあります。高額な機器を 24 時間 365 日監視してくれているというのは安心ですね。また、同サービスは機器状態もモニタリングしているため、不調の通知や稼働状況などもオンラインから取ることが可能になっているそうです。

この発想はステークホルダーが1つのデータを共有しあうことで達成されるので、ステークホルダーのデジタル化とも言えそうですね。


ブース紹介

会場には講演とは別に出展ブースなども設けられていました。 完全に他社さんですが、幾つか紹介してみます

こちらでは、トレンドマイクロ様とコラボした鯖の缶詰(鯖缶=サーバ管理者のネットスラング)を配ってらっしゃいました。缶詰、ありがとうございました。

 

こちらは TIS 様。大手独立系 SIer の中でも、技術力の高いエンジニアさんが多いなと感じている会社です。最近の SIer は AWS も使うところが増えてるんですね。

 

一瞬「 Gopher くんかな?」と思って近づいたら、サイオスコーティーくん( SIOS Coati は EC2 の自動復旧サービスの名称だそうです)でした。可愛らしいキャラとは裏腹に、実に堅い仕事をされていらっしゃいます。

 

こちらは、ソネット様のブース。提供されてらっしゃる AWS 用の管理画面がよく出来ていて、「あ、この機能確かに後から入れたいとか言う話になるよね」というものが最初から用意されていたりして、自力で導入しようと考えている会社の情シスに取ってみれば至れり尽くせりでよくできているコンセプトのサービスだなあと感じました。

 

こちらはTOKAIコミュニケーションズ様。 WorkSpaces のデモをされていらっしゃいました。

 

こちらははてな様。AWS の EC2 インスタンスなどの監視が凄く楽になる Mackerel のブースを開かれていらっしゃいました。関西で有名なエンジニアの粕谷さんがいらっしゃいました。ありがとうございました。

 

こちらは国際電通情報サービス様。 AWS 上で構造解析や 3D モデリングの設計が出来るツールを展示されていらっしゃいました。

 

各ブースを回って感じたのですが、出店されていらっしゃる企業同士でコラボや業務提携をされているお話をよく耳にしました。 AWS を通じてお互いに手を取り合う土台が出来ているんだなと感じました。


導入事例:【京セラドキュメントソリューションズ】情シス実録 – コスト最適化を目指したクラウドネイティブな運用と新たなクラウドプラットフォームへの挑戦

スピーカーは京セラドキュメントソリューションズ株式会社 BPR 推進本部 ICT サービス課の大塚 崇生 様。

社内のオンプレサーバ群をいかにクラウド上へ移行していくかというお話をされていました。

なぜパブリッククラウドへ?

コスト削減が主な狙いだったそうです。

ただ、パッケージ製品を入れているサーバやデータセンターに収めているサーバーをそのままクラウドに移行するだけでは、結局 EC2 や RDS の台数だけが増えてコスト増に繋がってしまうので、「あえて、要らなければ止めてしまえばいい」という発想に至ったそうです。

要らなければ止めてしまえ

この発想は、まさに逆転の発想だと思いました。当然、 AWS でもハード障害が起こることはあります。それでも、実際にオンプレミスで構えている物理サーバーを頻繁に電源 ON/OFF することと比べれば、次回起動時に立ち上がってこない可能性は皆無と言っても差し支えありません。その為、「常時動いていて当たり前」や「最初から最大予算で確保」という今までの常識から脱することを進めていったそうです。

オンデマンド運用のために

オンデマンド運用の為には AWS の Web コンソールで EC2 や RDS の ON/OFF を操作しないといけませんが、日頃 PC を使っていない人にはその操作がよく分からないため、導入の障壁となったそうです。そこでそのようなユーザーのために、 EC2 を簡単に ON/OFF 出来るシンプルな UI の内製コンソール画面を用意したそうです。実際に画面を見せていただきましたが、実にシンプルな UI となっており、カタカナや横文字も頑張って排除しているようでした。

また、 AD 連携させることで特定のユーザーには特定の EC2 しか見えないようにしたことで、現場の混乱も可能な限り減らしていったようです。この辺りは内製の強みですね。

安定運用のために

安定運用のために定型作業の自動化や、リソースの監視システムも推し進め、回線速度は Direct Connect を導入することで安定させることに成功しているそうです。

 

社内環境のリプレイスを今後検討する場合、これらの話はためになりそうでした。


導入事例:【毎日放送】サーバーレス・アーキテクチャを全面採用した動画配信サービス

スピーカーは株式会社毎日放送 経営戦略室メディア戦略部 兼 コンテンツビジネス局コンテンツビジネス部 兼 ITビジネス部の濱口 伸 様。

月額定額制有料動画配信サービス「 MBS 動画イズム 444 」をサーバレスアーキティクチャで実現されたお話でした。

動画配信サービスが現在置かれている環境

  • 広告付き配信
  • 有料配信
  • デバイスの拡充

市場動向が急激に変化を続けており、コストミニマムで柔軟に対応できるシステムが求められており、いつでも撤退出来るかどうかが重要だそうです。その為、ハードを自社購入して手元に配信サーバを持っていると、ロスカットすることが困難になってしまうそうです。

有料動画配信サービスで必要な要件

  • 権利者との交渉
  • 権利者から要求される配信要件
  • 番組ごとにメタデータフォーマットがバラバラ
  • コンテンツ管理
  • 会員管理
  • 動画の保護方法
  • 決済処理

これらの要件はほぼ1から作らざるを得ず、更にネットサービスは普及するまでに時間が必要だそうです。

その為

  • コスト的に継続できるか
  • 世の中の流れに追従していけるか

が重要だとお話をされていました。

 

コスト的に継続できるかというのは弊社でもよく考えねばならない考え方だなと、深く刺さるものがありました。

クラウドファーストという考え

ハードウェア投資は避けることを前提に考え、DevOpsが優先されることを念頭に置くという旨をお話されてました。

スモールスタートを実現するために、 AWS Lambda や AWS Managed Services を上手く使い、使った分だけ課金になるように仕組みを組み上げることを重要視されていらっしゃいました。この考え方は、 MBS ハッカソンでの経験を生かしているそうです。また、「サーバーレスは、提供されている機能を利用する。データを加工し、サービスの間を繋いでいくことで目的を達成する。環境選択の自由度が下がることは割り切るもの」とおっしゃってらっしゃったのも、非常に印象的です。

バックエンドは仕様が決まらなくても作らないといけない

これはよくあるつらい話だと思っていましたが、凄く上手に立ち振る舞ってらっしゃいました。先ず、 RDS を使うと大変だと言う話がありました。次に、画面の作り込みが大変だとおっしゃってました。どちらも、痛いほど凄くよく分かるお話です。

ここで、管理者画面を kintone で構築するというアイデアを話していらっしゃいました。乗っかることが出来るものは乗っかっていく。この発想は、是非とも参考にしたいなと感じました。

動きを減らす

この発想もなるほどと感じました。

コンテンツ配信系は、なるべく AWS S3 や AWS CloudFront にまかせてしまい、認証周りを重点的に Web API を実現するため AWS Lambda を使っていくという発想でした。フロントサイドとサーバーサイドの領域を上手く融合させていらっしゃるというのは、なるほどと感じるところが多かったです。

また、そのおかげでコストがオンプレミス比較で半額程度、 EC2 構成と比べても 1-2 割程度抑えられたそうです。構築費用を除いてしまえば、オンプレミス比較で 92 % 、 EC2 構成と比べても 7 割程度もカットできたとおっしゃってらっしゃったのは、ただただ凄いなあと感じるばかりでした。


Advanced Tech :サーバーレスアプリケーションの入門と実践

スピーカーは アマゾン ウェブ サービス ジャパン 株式会社 技術本部 西日本担当 ソリューションアーキテクトの清水 崇之 様。

内容は AWS Lambda を用いた構築の基本や Tips が主でした。

考え方を変える

マイクロサービスを扱うように、機能モジュールで物事を考えるようにし、アプリケーションサーバーという概念からアプリケーションファンクションという考え方へ移行していく必要があるとこのことでした。

サーバーレスは

  • 単純だがプリミティブであること
  • 利用量に応じてスケールすること
  • アイドル時は支払不要であること
  • 組み込まれた可用性と耐障害性があること

が含まれており、どうデリバリーするかを考えて、運用の煩雑さから解放されるようにしていく考え方であるそうです。

サーバーレス開発のサポート

AWS では GitHub 上で awslabs リポジトリで色々なものを提供しており、その中でも AWS Serverless Application Model (AWS SAM) という、サーバーレスフレームワークのようなツールを展開されていることをお話されていました。また、これのローカル版 (SAM Local (Beta)) もあるそうです。

また、 Express.js を用いたサンプルも同様に公開されているとのことです。この辺りは、実際に使ってみないとよくわからないかもしれません。

AWS CodeStar というものも紹介されていらっしゃいました。東京リージョンにはまだ来ていないそうなんですが、これを用いると開発が数分で開始でき、ソフトウエアデリバリーが一箇所から、チーム全体で安全に作業でき、尚且つプロジェクトテンプレートも用意されているという至れり尽くせりというものでした。機会があれば、試してみたいと思います。

 

いままで「使いたいな」と思いながら調べていた情報とは色々違い、眼から鱗のセッションでした。


参加してみて

AWS のカンファレンスは初めて参加してみましたが、色々と収穫があってよかったです。

AWS 以外の領域においても色々とためになる話が聞けたので、行ったかいがあったと思います。

また機会があれば、参加かせてもらいたいなと思います


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